kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

2学期開始

 本市は今日から2学期。みんな元気に登校してくれました。2学期は濃くて大変なことも多いけど、それだけ充実できるはず。良い2学期になりますように。

 

 部活動の地域移行についても、少しずつ話が進んでいます。教職員、地域、生徒、保護者の意識改革が必用です。今の価値観が変わります。まだ具体的な話までいっていませんが、いずれくる地域移行後の教育現場は大きく変わります。それは良くも悪くも・・・だと思います。パラダイムシフトとはこのことです。

 吹奏楽は、特質な文化部といえます。先行して行う自治体の様子を見ていくことにはなりますが、「受け皿」の問題が特に本市では顕著です。新しい枠組みを作るより、今ある枠組みを有効活用し、「子どもが集まれる場を作ること」「教員の手を離れて運営できること」という姿を目指していくのが現実だと思います。

 他の文化部の枠組みも検討しますが、会議の中では特質な「吹奏楽部」をどうしていくのが良いのか、本市の「たたき台」を作っていく仕事がこれからやってきそうです。合同バンド、一般バンドと企画してきましたが、一周回って新しいスタンダードを作って運営していくことが私のやるべきことになっていく気がします。

復活のステージ 総合文化祭

 1ヶ月前の自分はステージに臨めなかった。音楽をやるものにとって本番のステージで演奏できることの喜びはこんなにも大きかったのかと気づかされた7月の下旬。「人生のすべてに意味はある」とはよく言われますが、きっと7月の経験は今日という日に意味を持っていたのかもしれません。

 

 今日は中文連の総合文化祭が開催されました。吹奏楽部だけではなく文化部が集う年に一度のイベントです。今までは1つの文化部の顧問(吹奏楽部の顧問)として参加する側でしたが、今年度は企画運営側に回って違う景色が見えたような気がします。このイベントが無事に終わることを願いながら責務を果たしていたわけですが、それと同時に吹奏楽部の「音楽監督」として本校吹奏楽部の演奏をステージで披露したいという気持ちが今まで以上に大きくありました。

 今日、うちのバンドは軽く音出しをしてから客席待機で他の部の公演を鑑賞してからのステージでした。客席の後ろまでどのように音が飛んだかは不安がありましたが、卒業生の頼んでいた録音や動画を見ると想定以上に音は鳴っていたように感じました。

 

復活のステージ

 

今日、本校吹奏楽部が演奏したのは以下の2曲です。

名探偵コナン メインテーマ

ノンストップ!夏うたメドレー

 

 コナンは、1年生のドラムセットデビューでしたが、安定感もありました。これからは単なるテンポキープではなく、彩を添えられるドラムセットになると「ノリ」を追究したサウンドの要になれると思います。ソリストも3年生ではなく、あえて2年生に担当させましたが丁寧に音を届けられました。もっと大胆にアピールしたい部分もありますが、自分の中2の夏に比べれば圧倒的に上手です。次につながる1曲になったと思います。夏うたは所々に演出を組み込みましたが、本番直前に「むちゃぶり」をして組み込んでいます。これはポプコンを意識した取り組みでもあります。

 今回は普段吹奏楽の演奏にあまり触れない方々も聴いてもらう機会でした。演奏後には、たくさんのコメントをいただきました。うちのバンドというか自分がというか、ポップスが専売特許みたいな部分がありますので、そのへんに関わるコメントが多くなります。

 

「そんなに指揮で拍を出しているわけではないのにテンポが安定している」

「指揮と出てくる音の一体感が圧倒的だった。」」

「聴いていて、見ていて気持ちいい吹奏楽の演奏だった」

「これまでの見てきた吹奏楽とは違う『新しさ』がある。それがカッコイイ」

などなど嬉しい反応の数々をいただきました。ありがとうございました。「楽しそう」と言われることはよくありますが、「楽しそう」ではなく、実際に「楽しい」のです。大人が吹奏楽を心から楽しんだっていいと思うし、偉そうにしてる顧問(自分のことか!?)だって恐い顔せずに楽しんでいいとも思います。大人になっても吹奏楽を楽しんでる姿を子どもに見せることで、吹奏楽って人生を通して楽しめるものなんだと気づいてほしいとも考えています。理事長という肩書きがあるくせにステージで自分自身が楽しんじゃうくらいが自分の性に合っていると思います。

 

番外編コメント

「相変わらず曲を書いているんだなー」(市教委の方より…)

「いつ練習しているんだ?」(市内の吹奏楽部では圧倒的に練習量が少ないのです)

「なんか、すごかった」(吹奏楽ではない他校の中学生のつぶやき)

 

 他校の生演奏を客席で聴く機会も生徒にとっては貴重な機会となりました。「オーメンズ・オブ・ラヴ(真島アレンジ)」に挑戦している学校もありました。原曲のほうを日常的に聴いているので、吹奏楽版を久々に聴いてやりたくなってきました。それから「ディープパープルメドレー」を演奏している学校もありました。昨年度、ポプコンの東日本大会や全国大会で何度も聴いたポップスステージの定番曲です。よくやってそうと言われることがありますが、実は1回も指揮をしたことがありません。こちらもいつかはチャレンジしてみたい1曲です。

総合文化祭2022 リハーサル

 今日は、総合文化祭のリハーサルでした。和太鼓と吹奏楽のリハーサルが順番に行われたので本校吹奏楽部も参加しました。他の部活動との兼ね合いで反響版がない状態でのステージになります。当然、客席まで音が飛ばないという音響上、好ましくない状況ではありますがやっぱりステージで演奏できる機会は良いものです。コンクールを辞退した関係もあって夏にステージで演奏を披露する場がなかったので、ここでバンドとして経験値を積んでおきたいところでもあります。

 今年は、吹奏楽顧問としてだけではなく「中文連理事長」としても総合文化祭に関わっています。企画運営面でしっかり文化祭が進んでいき、お客様が楽しめて、生徒たちの発表の場として成長の機会になることを願います。さらにこの立場になったからには、顧問の先生たちにとっても負担感が減るように尽力したつもりです。理事長に一極集中していた業務も理事に分配しています。私を含めて5人いる理事の業務分担を「総務」「ステージ部門」「展示部門」「受付・会計」「広報」に明確に分けたことは組織改革ともいえます。反省もあがってくると思いますが、何とか明日のイベントが無事に終わりますように。

 とりあえず明日は、2曲ふります。1曲目のアニソンは、今回のステージのためにアレンジしたものです。もう1曲のメドレーもいつものことながらアレンジしています。うちのバンドにあった作品を自分たちらしく演奏してこようと思います。

ホールでのリハーサル

 

金管のパーツ

 学校の備品となっている楽器のラベル交換をいくつかしました。剥がれかかっていたものを事務さんが作り直してくれたからです。学校にある楽器を良い状態に保つことも顧問の大事な仕事です。本校のように古い学校だと特にこれが本当に大変です。私よりも年上の楽器もたくさんあります。これらの楽器の状態を見極めながら、限られた予算をどうやって執行していくのかも毎年、悩みながら対応しています。着任した3年前は、びっくりするくらい問題を抱えていました。当時は、学校規模からして部員数が少ない吹奏楽部だったから何とかなっていましたが、部員が増えた場合には困ってしまうわけです。着任当初から手を打ってきたのもあって、今年度たくさん入部して本来あるべき部員数になっても最低限の楽器を確保することができています。本当はやるべきではないのですが、私の私物もいくつか使用しています。

 金管の消耗品をいくつか取り寄せました。こういうパーツってなかなか楽器屋さんに売ってないんですよね。今はネットで簡単に取り寄せることができるのはありがたいことです。

金管の消耗品

 お金のかかる木管のタンポ交換、打楽器のヘッド交換を優先すると金管の修理は後回しになりがちです。楽器屋さんに入院しないとできない修理もありますが、消耗品を取り換えるだけでも操作性は見違えます。

 

 さて、地域移行のニュースが先日もまた出されました。

文化庁、吹奏楽部に特化した支援へ…「地域移行」円滑に推進(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

「独自の課題」を抱えた吹奏楽部に「特化した支援」をするそうです。来年度からの3年間が「改革集中期間」となります。8月の最後には本市の会合に私も出席する予定です。吹奏楽部の活動に入る前には、色々な準備が必要なのです。自校だけではなく、全体の環境整備にも微力ながら取り組んで中高生が気軽に音楽に関われる環境を作っていきたいと思います。

1人でぶらぶら歩きまわるのは、かなり珍しい

 朝食、昼食を抜いて健康診断を受けに相模大野まで行きました。学校で受けていた健康診断が昨日でしたが、中堅研と重なり参加できず今日の午後になりました。10年目にして外部で受けるのは初でした。
 待たされることなくスムーズに回れる良さはあります。14時過ぎに2食分がっつりとご馳走を堪能しました。

四六時中 おひつごはん 相模大野店

 その後は休暇を消費。夜には吹奏楽関係で珍しく人と会う予定があるため相模大野を久々にふらふらあてもなく歩きました。飛び込みで入った整体で60分の施術を受け、心身ともに回復。特に遊びに行くこともない夏ですし夏のボーナスもほとんど手をつけていないので、これくらいの贅沢はありということで。
 夜の部は、夏の反省会を兼ねて下半期と来年度に向けての作戦会議です。高校の吹奏楽指導者と語り合うことで自身のモチベーションアップにも繋がります。吹奏楽指導者同士、2学期頑張っていきましょう。

もう1曲もできました

 ひとまずアンサンブル作品の仕上げが完了しました。楽譜の印刷もできたので部活動が再開したら配付しようと思います。混合アンサンブルの編成は、2年生を念頭に書いているので、かなり変則的な8重奏になりました。

 

第5のエンテレケイアは手の中に

「ロスト・シャングリラ」より

管弦8重奏

フルート

B♭クラリネット

テナーサックス

バリトンサックス

トランペット

ホルン

トロンボーン

コントラバス

 

 高音、中音、中低音、低音の4つの声部があれば、それなりに凝った作品はアンサンブルとして曲は十分すぎるくらいに成り立つはずです。ただ楽器の構造上の問題や個々の演奏者の技量の問題があるので、重ね方には難しいものがあります。したがって、笛・サックス・金管・ベースラインという4つの小グループに分けて組み合わせるように書きました。

 題名は、いつも通りの一見すると訳の分からないシリーズです。「5拍子の曲を」というオーダーだったので題名に「5」という数字を入れることにしました。エンテレケイアとは、アリストテレス哲学の中心的な概念で「完成された現実性」を表します。詳しく知りたい人は、ぜひとも哲学の世界へ…。

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 「目標を達成している終局態=(第2の)エンテレケイア」と私は解釈していますが、それが何かということは作品には関係ありません。今回は、5拍子という言葉遊びだけで、そのだいぶ先である「第5の」という言葉ついてきてしまい、余計に高次元な話題になってしまいます。

 結論からいうと、題名はどうでもいいのです・・・。

 2曲とも「ロスト・シャングリラ」からの音楽です。「ロスト・シャングリラ」は、私の短編小説集の題名です。物語からインスパイアされた音楽ということで、気が向いた時に文学作品としての「ロスト・シャングリラ」についても記していこうと思います。音楽と文学の結びつき・・・。これこそミューズの司る芸術なのです。

お盆と墓参り

 昨日から今日にかけて両親の実家に里帰りをしていました。私から見た祖父母はどちらの家もすでに鬼籍に入っております。コロナ禍でお墓参りにもしばらく行くことができていなかったので数年ぶりに墓参りをしました。綾瀬スマートインターチェンジにもすっかりお世話になりました。横浜のベイブリッジ東京湾アクアラインの運転も久々でした。

 帰省先の千葉では、叔父さんたちとも久々に再会です。こうやって千葉に行く機会は、もうそんなにないのかもしれません。跡取りがいない家なので将来的には色々と整理しなければならないかもしれません。

 両家の記録を・・・今日は写真多めでいきます。

する価値はありませんが、転載等はご遠慮くださいね。

母方の実家の田園風景 
米農家です。

江戸時代から建つ古民家…つぶれないか心配

父方の実家 祖父の代までは醤油屋でした

父方の実家 大きなソテツが目印 お店を兼ねています。

台風8号上陸

 台風8号が伊豆半島に上陸です。夕方に出された警報は、19時過ぎ解除されました。

 当ブログでも何度か話題にあげている「とうきょう総文2022」ですが、M協会のほうの大会で全国トップバンドである湘南台高校の演奏、演技が公開されました。土地柄、本校の卒業生も定期的に進学している人気の学校です。マーチングバンド部にも所属している卒業生もいます。総文の面白いところは、「吹連」と「M協」のマーチングでそれぞれ活躍しているバンドが一堂に集うところです。以前、取り上げた京都橘が前者で湘南台高校は、後者にあたります(湘南台高校は、二刀流でもあります)。全体を俯瞰するアングルで見ると「M協」のほうは色々鮮やかでエンターテインメント性やストーリーを感じられます。好みは人それぞれですが、華やかなステージは素晴らしいの一言につきます。

youtu.be

 

 今日は天候の関係で家でおとなしく指導案と作曲活動を進めておりました。指導案は形になったので研修で加筆修正して秋の授業に臨めればと思います。次は課題テストの仕上げです。

 作曲のほうは、Bメロを作っては消しての繰り返し…。しっくりこないのです。コード進行そのものを夕方に大幅変更。和声としては曲想にあっているので、次はメロディーです。私の場合は、「ベースライン→ハーモニー→リズム→メロディー→オブリガートの順で重ねて作曲していくことが多いです。もちろん、一方通行のやじるしではなく、行ったり来たりします。曲のテーマや背景、主となるパートや難易度縛りなどは前もって決めます。色々な条件を決めてしまってから、その中で湧いてくる(降ってくる)響きやモチーフをパズルのように組み合わせていきます。独学でやっているので、これが正攻法ではないと思いますが、書き進めていきます。

在宅ワークで本業もやってます

 閉庁日ではありますが、在宅勤務で指導案を作成しています。今年度、課せられている年次研修の中堅研は、秋に研修準備を行うからです。来週の集合研修でも指導案を持参する必要があるので、国語の教科書や国研の資料、教育事務所の資料などを広げて本業のほうをこなしています。子どもが求める教師像の中でも「授業が分かる先生」というものが上位にランクインします。知的好奇心を刺激され、なおかつ学習活動に集中する時間がしっかりとあることで生徒は楽しい授業、ためになる授業というふうに感じる傾向にあると思います。4週目の1学年を担当していますから、過去の手ごたえや反省から授業改善をしていきたいものです。

 

 今日は、千葉でも本選が開催されるなど各地で熱い演奏が繰り広げられていますが、コンクールだけが吹奏楽ではありません。コンサートも吹奏楽の醍醐味。むしろコンサートのほうが個人的には大好き。高校生の元気なポップスステージが公開されておりました。なかなか身体を張った演出をしています。吹奏楽部の男子の扱いが…。かつての自分も中高時代には、ネタ枠でよく使われたものです(笑)。

 中学生のノリと高校生のノリはやっぱり違うんですよね。高校生になると吹っ切れるというか、中学生だと経験不足だったり年齢的に照れのようなものが出てしまったりするんですよね。ここ数年、他校の演奏会を鑑賞するという機会が減っていると思うので中学生には、ぜひ参考にしてほしいと思います。衣装にこだわっているところも個人的にはイチオシのポイントです。

 

 

youtu.be

アンサンブルを書く

 ひとまず打楽器アンサンブル第3弾を書き終えました。5重奏であることと、過去2作品の反省から鍵盤打楽器の使い方を見直して書いてみました。変拍子や生活雑貨を使って効果音を演出したいと思っていましたが、当初の案からはだいぶ離れてしまいました。練習していく中で書き換える部分も出てくると思います。

 打楽器アンサンブルの次は、管弦8重奏を書き始めました。一応、アンコン用ですが、本校に異動してきてからは初のオリジナル作品です。「5拍子の曲」という副顧問のアイデアをベースに書き始めましたが、ジャズ・ポップス系統の5拍子というと「テイクファイブ」や「ミッションインポッシブル」にインスパイアされた作風になります。8ビートの爽やか系なら、今までにもたくさん書いてきたので書きやすいのですが・・・。早速、難航しています。

 2曲とも仕上がったら公開したいと思います。

 

 今日は、高校A部門の県大会。これで神奈川の県大会は全日程が終了です。東関東大会では打倒吹奏楽大国の千葉勢ですね。代表校の皆様、コロナ禍で思うような練習ができないと思いますが、頑張ってください。