kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

復活のステージ 総合文化祭

 1ヶ月前の自分はステージに臨めなかった。音楽をやるものにとって本番のステージで演奏できることの喜びはこんなにも大きかったのかと気づかされた7月の下旬。「人生のすべてに意味はある」とはよく言われますが、きっと7月の経験は今日という日に意味を持っていたのかもしれません。

 

 今日は中文連の総合文化祭が開催されました。吹奏楽部だけではなく文化部が集う年に一度のイベントです。今までは1つの文化部の顧問(吹奏楽部の顧問)として参加する側でしたが、今年度は企画運営側に回って違う景色が見えたような気がします。このイベントが無事に終わることを願いながら責務を果たしていたわけですが、それと同時に吹奏楽部の「音楽監督」として本校吹奏楽部の演奏をステージで披露したいという気持ちが今まで以上に大きくありました。

 今日、うちのバンドは軽く音出しをしてから客席待機で他の部の公演を鑑賞してからのステージでした。客席の後ろまでどのように音が飛んだかは不安がありましたが、卒業生の頼んでいた録音や動画を見ると想定以上に音は鳴っていたように感じました。

 

復活のステージ

 

今日、本校吹奏楽部が演奏したのは以下の2曲です。

名探偵コナン メインテーマ

ノンストップ!夏うたメドレー

 

 コナンは、1年生のドラムセットデビューでしたが、安定感もありました。これからは単なるテンポキープではなく、彩を添えられるドラムセットになると「ノリ」を追究したサウンドの要になれると思います。ソリストも3年生ではなく、あえて2年生に担当させましたが丁寧に音を届けられました。もっと大胆にアピールしたい部分もありますが、自分の中2の夏に比べれば圧倒的に上手です。次につながる1曲になったと思います。夏うたは所々に演出を組み込みましたが、本番直前に「むちゃぶり」をして組み込んでいます。これはポプコンを意識した取り組みでもあります。

 今回は普段吹奏楽の演奏にあまり触れない方々も聴いてもらう機会でした。演奏後には、たくさんのコメントをいただきました。うちのバンドというか自分がというか、ポップスが専売特許みたいな部分がありますので、そのへんに関わるコメントが多くなります。

 

「そんなに指揮で拍を出しているわけではないのにテンポが安定している」

「指揮と出てくる音の一体感が圧倒的だった。」」

「聴いていて、見ていて気持ちいい吹奏楽の演奏だった」

「これまでの見てきた吹奏楽とは違う『新しさ』がある。それがカッコイイ」

などなど嬉しい反応の数々をいただきました。ありがとうございました。「楽しそう」と言われることはよくありますが、「楽しそう」ではなく、実際に「楽しい」のです。大人が吹奏楽を心から楽しんだっていいと思うし、偉そうにしてる顧問(自分のことか!?)だって恐い顔せずに楽しんでいいとも思います。大人になっても吹奏楽を楽しんでる姿を子どもに見せることで、吹奏楽って人生を通して楽しめるものなんだと気づいてほしいとも考えています。理事長という肩書きがあるくせにステージで自分自身が楽しんじゃうくらいが自分の性に合っていると思います。

 

番外編コメント

「相変わらず曲を書いているんだなー」(市教委の方より…)

「いつ練習しているんだ?」(市内の吹奏楽部では圧倒的に練習量が少ないのです)

「なんか、すごかった」(吹奏楽ではない他校の中学生のつぶやき)

 

 他校の生演奏を客席で聴く機会も生徒にとっては貴重な機会となりました。「オーメンズ・オブ・ラヴ(真島アレンジ)」に挑戦している学校もありました。原曲のほうを日常的に聴いているので、吹奏楽版を久々に聴いてやりたくなってきました。それから「ディープパープルメドレー」を演奏している学校もありました。昨年度、ポプコンの東日本大会や全国大会で何度も聴いたポップスステージの定番曲です。よくやってそうと言われることがありますが、実は1回も指揮をしたことがありません。こちらもいつかはチャレンジしてみたい1曲です。