kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

吹奏楽指導の仕事始め 2022

 今日は、県立高校の吹奏楽部の練習にお邪魔させていただきました。本校吹奏楽部は、長い冬休みは全部練習なしにしているので、今日が吹奏楽指導の仕事始めになります。
 3時間の練習でチューバの個人レッスン、金管五重奏のアンサンブルのレッスン、合奏指導とボリューム満点の内容でした。こうして指導のご依頼を頂けるのはありがたいことです。念のため述べておくと、兼業届けをしていない公務員でございますので謝礼金や交通費などは頂いておりません。こちらが高校吹奏楽のバンド視察、勉強を兼ねているようなものです。
 チューバのレッスンでは、やはり息の使い方がポイントになりました。11月、12月は曲中心の合奏練習ばかりだったので、うちも地に足をつけてしっかりやらなければと再認識しました。1時間ほどのレッスンでコツを掴むのは難しいところなので継続的に指導してあげたいところです。短時間で手ごたえがあるレッスンができるように進化せねばなりません。
 アンサンブルでは、曲の形式のことや練習方法の提案をし、合奏では基礎を見学しました。1、2年生の人数がちょうど同じくらいの規模のバンドですが、音を丁寧に重ねて倍音を感じながら演奏する様子が印象的でした。
 途中で合奏指導を代わり、楽しく音を磨く練習方法を提案しました。横で見学させてもらうと「基礎合奏(基礎練習という側面もあり)」が、つまらない形骸化したトレーニングになってしまうのではないかという心配を感じました。もちろん、バンドとしてのサウンド作りは時間がかかるトレーニングです。生徒のモチベーションや集中力を高めて確実にスキルアップしていき、生徒自身が手ごたえを感じながら練習できるような流れを意識して合奏指導を行いました。15~20分くらいでも生き生きとしてちょっとだけ音が磨かれていたので高校生の順応性はすごいと思いました。中学生だと楽器のコントロールが難しく時間がかかってしまうところでもあります。

 自分のバンドの練習が始まっていない中ではありますが、1週間後は合同練習もスタートします。普段関わりのない生徒さんと音楽をつくるシーズンになるからこそ、仲間意識を持って楽しくやっていきたいと思います。