今日は、マエストロ宅にお邪魔して新年のお祝いをしました。その前に少々、寄り道をして妙香寺に初詣をしました。妙香寺は日本吹奏楽発祥の地です。日本最高峰の吹奏楽の聖地で昨年のお礼と今年の活動の発展をお祈りしました。妙香寺に来たのは、吹奏楽発祥150周年以来です。石碑の脇のベンチに腰をかけてパワーをもらったところで、そこから徒歩でマエストロ宅に向かいました。
マエストロ夫妻は暖かくもてなしてくださいました。渋沢栄一の書も拝見させていただきました。積もりに積もった話を聞かせていただきました。
コロナ禍で音楽業界は大変なことになりましたが、私もマエストロも時流に潰されることなく状況を逆手にとった音楽活動を展開していることを讃え合いました。フランスの赤ワインをいただきながら、スタインウェイのピアノの音に耳を傾ける文化水準高めなひと時でした。
マエストロと私の共通点も多くあることが分かりました。フィナーレを使って次の本番に向けて編曲をしていること、自分が指揮をとった演奏会の動画編集をこだわりながら行うことなど、他にもいくつかありました。
一方では、今後の危うさについてもお言葉をいただきました。活躍すればするほど、それを妬む人の存在が増えるというのです。特に音楽大学を卒業していながら仕事があまりない人たちから良く思われずに、引きずり落とすようなことがあるかもしれないと警告されました。音大出身者からではありませんが、すでに若干の心当たりもあるので気をつけて過ごしたいと思います。「実った穂ほどこうべを垂れる」を胸に刻みたいと思います。
私はアマチュアですからプロから見れば音楽面の甘さも、たくさんあります。そのあたりも指摘をいただきましたが、機会があれば海外の世界に触れたほうが良いともアドバイスされました。外の世界に触れて学べということでしょう。マエストロは、20代のほとんどをオーストリアで過ごした方ですからね。もはや伝説上の人物扱いのカラヤンの話なども伺うことができました。必死に色々、伝えてくださることに感謝です。
先月の定期演奏会のプログラムをお渡しして近況報告もしました。表紙を飾ったさかなクンのイラスト大絶賛。ただし、プロフィール欄の「独学」という記載はやめるべきと言われました。先に述べたように私のことを攻撃したい人がそこを突っついてくる可能性があるというのです。音楽大学を出ていないし、JBAなどでレッスンを受けているとは言っても弟子入りをして勉強しているわけではないので今まで「独学」と書いていました。学閥に属していないながらも頑張ってますという一種のアピールでもあったのですが、今の自分の立ち位置を客観的に見てくださる人からの忠告はやはり大事にしていくべきです。
すると、マエストロがなんと…「僕の名前を使って構わない」とおっしゃってくださいました。初のお弟子さんだそうです。畏れ多いことではございますが、一人の人間として認めてくださいました。今後は、プロフィールを書き換えさせていただきます。