吹奏楽部の顧問ってやっぱり大変だと思います。部活動の運営は、もちろんですが専門的な知識や技能がなくて指導に当たらなければならないという面では苦労が絶えないと思います。学校の先生は教育のプロであり教科指導のプロです。吹奏楽の指導のプロではありません。でも、放課後や休日になれば「吹奏楽の先生」という眼差しを生徒や保護者から受けるようになります。専門家でないのに専門家扱いされるわけですから、さぁ大変・・・。
教職の現場では、採用年数に応じた年次研修があります。初任者研修、1年経験者研修、5年経験者研修などなど・・・。教科指導法、課題解決力、人格的資質向上など色々な視点からの研修を受けることになります。その他にも地区での研修や校内での研究なども年間を通して行われています。先輩教員や若手の指導をする先生、管理職の先生から助言をいただくケースもあります。そうやって1人前の教師へと成長していくわけです。
ただ、こういった研修の中には部活動指導についてのものはありません。当たり前のことではありますが、この現状では我流に陥ってしまいますし迷いを持ちながら日々の指導にあたるケースも多くなります。仮に吹奏楽を自分自身が経験していても、自分が演奏するのと指導するのでは全く別物です。ましてや指揮者として指揮台にあがるということは、違う分野といっても過言ではありません。
だからこそ、吹奏楽部の顧問が学ぶ機会をもっと身近にしていく必要があると考えます。音楽を習うとなると誰かにレッスンを受けたり、弟子入りしたりなどハードルがとても高く感じるかと思います。私もそうでした。そうなってしまうと余計にトライしにくくなる悪循環が発生します。そうならないために私は指導者研修会やオンラインで学ぶ機会を設定する活動をしています。
顧問って結構、孤独なんですよ・・・
実質、1人で部活を切り盛りする先生も数多くいらっしゃると思います。私もそうです。合奏が終わったあとに反省するのも1人・・・。話題を共有できる副顧問の先生がいるバンドは恵まれている方だと思います。一人で悩んで抱え込んで、生徒や保護者からの期待だけが膨らんでいく学校も多いのではないでしょうか。
そういう先生たちを巻き込んで一緒に学びたい
私はプロの吹奏楽屋ではないし、所詮は国語科の教師です。吹奏楽の指導力だってたかが知れてます(笑)。偉そうなことは言えないし、教えてあげることなんてほとんどないですが、仲間になることはできます。業務の削減だけが働き方改革ではないのです。構造改革も立派な働き方改革です。先生方が生き生きと部活指導に向かえば、きっと生徒たちも生き生きと音楽に励みます。
顧問の孤独を解放したい と思う今日この頃でした。