kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

4年目となる「綾瀬市中学校吹奏楽団」が始動!

 1月25日(土)、26日(日)の2日間で綾瀬市中学校吹奏楽団の合同練習が行われました。3月27日(金)の県央スプリングコンサートに向けての練習になります。現在のスタイルで合同練習が始まったのは3年前のことになります。顧問の先生、指導協力者のお力添えで軌道に乗ってきました。

 「綾瀬市中学校吹奏楽団」については私のサイトを参照してください。

https://tk1991-comp-arr.jimdofree.com/綾瀬市中学校吹奏楽団/

 市内の横の連携を強くすること、互いに技術を高めあうこと、学校をこえた絆が生まれることが私の目指す姿です。昨年の様子を見ると中学生同士の交流もだいぶ進んでいますし、私自身この活動のおかげで異動先の学校でスムーズに吹奏楽部となじむことができました。

 金管木管、打楽器に分かれてセクション練習では金管の指導を担当しました。このように顧問がセクションに分かれて同時進行で指導できるのは素晴らしいことだと思います。普段、教わらない先生から指導は貴重な財産となるでしょう。合奏ではスピアーズ作曲の「ウォバッシュ地方の伝説」を通す運びとなりました。この曲はTubaで参加する予定です。

 もしかすると、メンバーの中でこの記事を読む人がいるかもしれないので私にとって「綾瀬市中学校吹奏楽団」のうれしかったことを書き留めておきます。時は1カ月ほどさかのぼり、去る12月21日の定期演奏会のことです。異動してから最初の定演でした。顧問が変わったにも関わらず多くのOB、OGが来てくれました。さらには前任校の卒業生も来てくれました。ありがたいことです。

 しかし、それだけではありませんでした。現在、勤務している学校でもなく前任校でもない卒業生が駆けつけてくれたのです。この綾瀬市中学校吹奏楽団で一緒に演奏をしたという繋がりが学校という垣根を超えた瞬間でした。彼女が中学生だった当時からとても良い生徒さんということは顧問の先生からも聞いていましたし、実際に一緒に演奏するときにも純でまっすぐな視線と音は印象深かったので私自身も「いつかどこかで再演できたらうれしいな」と思っていました。そんな彼女が仲間を連れて演奏に加わってくれたことが、とても嬉しかったです。高校生になっても吹奏楽部を続けているとのことでパワーアップしていましたが、中学生だったころと変わらないその姿勢にはジーンとくるものがありました。世間でいうところの直接の教え子というわけではありませんが、「綾瀬市中学校吹奏楽団」の卒業生は大事な教え子です。

 中学校や高校を卒業すると楽器から離れてしまう人がたくさんいます。でもこうやって再演できたことは、学校の垣根を超えてこれから先の多くの吹奏楽経験者の居場所を作ったことになります。今、中学生は毎日のように楽器を手にして部活動に取り組んでいますが、長い人生で見れば当たり前の日常は短いスパンです。ここで紡いだ絆をずっと大切にしていきたいと思います。

 またどこかで会う日が楽しみです。