kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

地域移行 序章

 吹奏楽をとりまく教育現場では、ほとんど話が進んでいない令和5年度からの部活動の地域移行の話・・・。綾瀬市では、母体となる吹奏楽団体(運動部でいうところのクラブチームやジュニア○○)はありません。言ってしまえば、市民吹奏楽団すらないのが現状です(厳密にいえばあるが…)。

 しいて言えば、綾北中のマーチングバンド部を母体とした「綾北Mercury Winds」は、地域以降の1つの形となりうるのかもしれません。

綾北Mercury winds (amebaownd.com)

 とはいえ吹奏楽とマーチングは、やはり違うので楽器演奏をしたい子がいたときに「全員がマーチングへ」というわけにもいかないと思います。実際に吹奏楽をやりたくて越境通学している生徒さんもいます。

 昨日のTwitter名古屋市立神丘中学校の玉谷先生も嘆いていらっしゃいました。勝手ながら引用させていただきます。

人口数万人の自治体ならば一般子ども楽団が1つあれば良いかな… この計算だと名古屋市には20団体ほど子ども吹奏楽団が必要。国の言う部活動の地域移行は本当に実現するのか… と思いつつも今自分にできることを分相応に精一杯やっています。

名古屋市が20団体作るとも思えないし私的に子どもバンドを立ち上げる人が名古屋市内に20人いるとも思えないし。 それでも中学校の部活動はなくなっていくのかな(名古屋市は小学校はすでに全部活動がなくなっています)… 2年後3年後予想がつきません。

 先生のおっしゃるように今できることを精一杯やるしかありませんが、地域に吹奏楽の受け皿がない状況を考えるとこのまま何もしないで2年後を迎えるわけにもいかないのです・・・。中学校の中での部活動の位置づけがどうなるか、国のレベルでは関係団体へのヒアリングなども行われているようです。一般の教員レベルや地域に話が下りてくるのはいつになるのでしょう。そのときに環境整備をしようと思っても本業がありますから、バタバタしてしまいそうです。少なくとも令和4年度の最初には話が下りてきてほしいです。1年間あっても準備はしきれないかもしれません。突貫工事でいい加減な吹奏楽団体を作ってしまっては、子どもたちが被害を受けてしまいます。おそらくは、兼業届を出して吹奏楽指導をやっていくことになるのだとは思います。

 だからこそ、2年後を見据えて動き出さなくてはいけません。自校の吹奏楽部だけではなく市内全体の吹奏楽部全体を見渡すというマクロな視点。これは「綾瀬市中学校吹奏楽団」の活動がポイントになってきます。1月も3日間ほど活動する予定です。今はそれぞれに中学校吹奏楽部が母体になっていますから顧問の先生と連携を密にして風通しの良いサイクルを構築していきます。これについては、ここ数年の活動を通して成果が出てきています。

 あとは、地域の吹奏楽普及です。支援の輪が広がらないと地域で独立していくことは不可能です。今までは諸事業であまり自分から積極的に進めるつもりではなかったのですが、社会人バンドの結成です。地域で吹奏楽ができる状態を作ることで将来的にその中から中学生、高校生を指導できる人材やチームを育成します。指導でなくとも運営のマンパワーを確保します。今でいうところの部活動指導協力者ですね。さらにいえば、財政面で地元企業なども巻き込んで保護者負担を軽減したいという思いもあります。

 私の吹奏楽指導力は大したことはありませんが、企画したり運営したりするノウハウ(コンサルティング)は教職員の中ではあるほうだと自負しています。教職員というポジションも使いつつ、新しい吹奏楽のカタチを構築していく挑戦をこっそりとスタートさせたいと思います。(誰か熱心な方がやっていただけるならば、協力は惜しまないのですが・・・。いるのかどうか・・・。)

 今は、まだ1人です。相談相手もいません(笑)

地域の高校生、大学生、社会人など賛同してくださる方々がいたら

長い目で力を貸していただけませんでしょうか。

よろしくお願いします。