公益社団法人 日本吹奏楽指導者協会(JBA) (jba-honbu.or.jp)
昨日に引き続き、オンライン形式によるJBA吹奏楽ゼミナールが開催されました。昨日より人数が少し多くて70名ほどの参加者となりました。
吹奏楽スコアリーディング基礎(鈴木英史 先生)
J.スウェアリンジェン作曲の「インヴィクタ序曲」を題材にスコアをどう読み解いてバンド指導(合奏)に活かすのかということを学びました。テンポ設定を丁寧に拾い上げていくと、その設定には色々な仕掛けがあってそれを推理していく講座でした。ヒントのカギとなるのが和音や調性でした。冒頭部でいえば、メロディーラインは同じモチーフを繰り返していますが、ハーモニーは変化していきます。和音の進行を文章に例えたり、曲全体の構成を東京から名古屋までの交通手段に例えたりする説明の仕方も参考になりました。
中でもアクセントの種類についての解説が印象的で「聴かせたい和音」であるというのは勉強になりました。「はっきり、大きく」と指示を出して結果として汚くなってしまがちです(私もそういう指示を出してしまいます)。今回のアプローチ方法は、今後合奏で試してみたいと思いました。質問コーナーがあったので、そこでも勇気を出して質問しましたが、丁寧に答えてくださいました。2022年の課題曲も楽しみです。
管楽器指導法入門(橋本眞介 先生)
クラリネットがご専門の橋本先生の講義でした(いつものことながら、カッコイイ先生です)。個人的に上手に教えられない楽器No1の楽器がクラリネットです。繊細で難しい楽器です。橋本先生の講義は毎年のようにゼミナールで受講していますが、今回は「よくある質問」ということをまとめてくださっており現場にあった内容でした。
「右親指とか前歯で楽器を安定させること」や「姿勢、視線のこと」などは初心者指導にも通じるノウハウであるし、3学期に見直していきたいところでもあります。呼吸法についても資料にまとめられていたので後ほど、復習したいと思います。
運営、時短、練習計画、指揮法、ガイドライン、地域以降などタイムリーな話題を取り上げてのお話でした。井上先生だけではなく、川本先生、野中先生からのコメントも途中でいただけました。こうやって全国の吹奏楽指導者が有志でたくさん集まっていることだけでも刺激になります。
年明けからまた吹奏楽指導を再開しますが、ゼミナールで学んだことを活かしていきたいとおもいます。講習中、何度か井上学先生から名指ししていただきました。気にかけてくださりありがとうございます。