kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

例のガイドライン

 昨日は着任式、始業式、入学式、顧問紹介と生徒にとっても先生方にとっても怒涛の1日でした。私は4回目となる3年1組の担任です。こんなに自分のクラスに吹奏楽部が多いのは初めてです。吹奏楽部としては約5年ぶりに入学式で演奏しました。体育館2階のギャラリーから35人での演奏。今回は入場に今年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅰの「行進曲 勇気の旗を掲げて」、退場に「校歌」を演奏しました。卒業式とは違って元気な2曲です。予行練習はないものの生徒指揮が開始、終了のタイミングを見事に合わせていました。

 今日は学校での休日練習。本市でも4月1日から部活動のガイドラインを徹底することとなり休日の練習は3時間程度となりました。お弁当を持ち寄ってDVDを観ながら食べるということは原則なくなります。年間を通して活動時間が平日も含めて減りますからできることが限られてしまいます。部員の多くは「もっと活動したい」と思っている様子…。果たしてこのガイドラインは、子どもの想いを汲んでいるのだろうか。教員の「働き方改革」は急務なのは承知ですが、子どもたちが今までできていたことを我慢しないといけないのはちょっと違う気がする今日この頃でもあります。年間を通して取り上げる曲数やプログラム構成、企画もスケールダウンしないといけないのかもしれません。

 時間は減ったけれど最初からやるべきことを切り捨てるような部活動運営はしたくありません。最初から子どもたちの成長の可能性を摘んではいけない、見限ってはいけないと考えています。引き続き主顧問に就任したので、その話を部員にもしました。吹奏楽指導者として約15年、続けてきた「当たり前」を見直す必要があります。でも15年間で自分自身もスキルアップした部分はあります。15年前と今では大違いです。今まで積み上げてきたものをフル稼働させて残り数年の吹奏楽指導にあたりたいと思います。

 そして、今日から遂にこの曲のアレンジを始めます。作曲者に最大の敬意を払いながら作業に入ります。吹奏楽ではお馴染みすぎる「宝島」です。真島先生がアレンジしたことで吹奏楽界でも大ヒット。まさに吹奏楽の金字塔ともいえる作品です。私自身、原曲・アレンジともに大好きな作品で、吹奏楽版は数えきれないくらい演奏しました。ポピュラーステージ吹奏楽コンクール全国大会でもこだわりぬいて演奏した大事な曲です。あまりにも偉大過ぎる原曲・吹奏楽アレンジなので敬遠してきた部分も正直ありましたが、和泉作品に真正面から向き合いたいと思い、本校吹奏楽部に合わせたアレンジに取り掛かろうと思います。冒頭はピアノソロから・・・の予定。ウィンドシンセも使いたい・・・。まさに吹奏楽の枠を飛び越えたフュージョン


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入学式イブ

 たった数日会っていなかっただけなのに年度を跨ぐと何だか長い間、吹奏楽部に会っていなかったような気分になります。たった2時間でしたが、入学式の演奏準備で吹奏楽部と関われる時間をとることができました。入学式で吹奏楽部が演奏するのは私が着任した5年前に一度やったのみでした。いろいろな課題があって吹奏楽部が入学式で演奏することがずっとできなかったのですが、3月の卒業式に続いて演奏することができます。こうやって学校の大事な儀式的行事に吹奏楽の演奏でお役に立てるのはうれしいことです。それだけ5年間かけて吹奏楽部が校内で認められてきたということでもあります。

 3月あたりから書いていたアレンジが1つ仕上がりました。9月のアンサンブル公演用のアレンジです。今回は中学生向けではないので難易度も少しだけいつもより高めになっています。大好きな和泉作品の「OMENS OF LOVE」です。メンバーに早速スコアデータを送りました。今回は原曲を意識しながら吹奏楽版(真島アレンジ)やB.B.STATION、また和泉さんのピアノソロなどを参考にしました。Tubaパートは私が演奏する予定です。メロディーはないけれど、ドラムスが一緒に仕事を続けてきた先生なので同じリズムセクションとして楽しみで仕方ない。楽譜は書いたものの多分、アドリブ全開というか互いの即興性で演奏するスタイルになると思います。パートの作成作業に入っていきます。これが形になったら次の作品へ・・・。

新年度ですが現場は疲弊?

  全国各地どこもそうだと思いますが、神奈川県も例外ではありません。教員が不足しています。日本という国が教育にお金をかけてこなかった影響が出ています。さらには世間の教員へ対するニーズが歪んだまま膨張していったことも問題です。

「学校は疲弊」教員不足に歯止めかからず…最多422人 若手PTが教員の増員など求める(カナロコ by 神奈川新聞) - Yahoo!ニュース

 ここ数年、特に教職の現場を離れていってしまう人たちを目の当たりにしてきています。子どもが好きで教職に憧れをもって教員免許を取得したはずなのに…。懐古厨ではありませんが、今の時代は少々、変な方向に進んでしまっているような気がします。

 

長時間労働問題の本質からずれた是正の動き・・・

 

 確かに多忙で残業代が出ない「定額働かせ放題」の現状はあります。しかし、部活動の地域移行が長時間労働の改善だと妄信している有識者が多いのが驚きです。部活動を切り離して多忙感が減るかというとそうではないからです。私の見てきた現場でいえば各種報告書の作成、起案、提出に苦慮している先生が多いように思います。それに時間を吸われて教材研究や子どもと接する時間が減ってしまっています。さらに精神的な負担が大きいのはどうしても人と人のやりとりです。どこの業界でもそうですが、理不尽な要求がまかり通る。経験の浅い先生にとってはつらいことと思います。これだと大学生は教員を目指さないよね…。

 

 部活動のガイドラインが全国各地で強化されます。SNS上でも話題にあがっています。働き方改革だそうですが、子どもが被害を受けていないでしょうか。子どもの居場所を奪ってはいないでしょうか。本当の解決は切り取ってスリムアップを目指すことではありません。

 部活動に関わりたい先生は指導をする、指導をしたくない人はしないという選択ができればよいのです。分業すればいいだけの話なんです。クラスや特別活動だけでは見られない子どもたちの成長を私は見てきています。部活動は学校にそもそも要らないという考えも理屈は理解できますが、子どもたちの成長を見ると意義は大きいと私は考えます。人を増やして、より専門分化していけばいいのです。それだけ人件費を増やせばいいのです。冬のJBA吹奏楽ゼミナールでは学校現場の人だけでなく一般企業の方も参加されていて少しお話をしました。人事担当をしているそうですが、頭が良いとかよりも部活動をしっかり続けたかどうかを見ることがあるそうです。特に吹奏楽部のような集団社会で揉まれている人は適応力が高いとおっしゃっていました。「だから、そういう子を育てる顧問の先生は尊敬しています」と人事担当者の方は私に話してくれました。

 教育にお金をかけることは未来への投資なのです。未来に向けてお金をかけられないということは未来が暗いということ。現行の政権や既存の政党では無理だとあきらめていますが・・・。

新年度の吹奏楽の準備も少しずつ

 昨日のエイプリルフールネタの反響が思いのほか大きくて驚いています。悪ふざけで気を悪くした人がいたらすみません…。今日も会議三昧でした。担当がいろいろと変わる時期ですから引継ぎをして事務作業に追われます。

 部活動の新年度スタートに向けた準備も少しずつしています。入学式準備で4日に吹奏楽のメンバーとは会いますが、しっかりとしたスタートは始業式を経てからになります。今年の活動には、さらなる工夫が必要となります。自分自身の指導者としてのスキルも試される1年間になりそうです。

 今日は、大ファンである京都橘高校の卒業公演がニュースで取り上げられていました。昔から大ファンですが生演奏を一度も観たことありません。京都の修学旅行やその下見に行く度に京都橘に足を運びたくなる…。きっと5月の修学旅行も内心はそう思っているに違いない。


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ご報告(2024年4月1日)

【大事なお知らせなので最後までお読みください】

 私事ではございますが、本日付けで「KMDミュージック」という事務所を立ち上げまして作編曲活動ならびに指揮者としての活動を本格化することにしました。悩みながらの決断でしたが、多くの関係者から背中を押されて決心しました。これまで以上に音楽活動にかける時間が増えることになります。吹奏楽に関わるたくさんの方々のお役に立てればこれほどうれしいことはございません。

 当面の間は、神奈川県・東京都を中心にスクールバンドのバンドディレクターとして各地のバンドを指導に回りながらの活動がベースとなります。まだまだ日程調整次第でたくさんのバンドに関われそうですのでお気軽にお問い合わせください。費用の見積もりなどは無料です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というのは、エイプリルフールのネタでございます。ウソです。フェイクです。

 私ごときが音楽一本でやっていけるわけがありません。インターネット上のデマ情報には十分に気を付けましょう。今日もしっかりと中学校教師として朝から働いてきました(笑)

 新しい先生方が来られて職場にも新しい空気が流れてきています。5日の始業式で生徒を迎える準備にあたっています。すべては未来ある生徒のためにできることをやっていくのみです。2024年度も応援よろしくお願いします。

最後の最後まで青春している高校生

 今日は合同練習でもお世話になっている高校吹奏楽部の定期演奏会に足を運びました。お昼あたりに行って後半のリハーサルにも立ち合わせてもらいました。合同練習以外にも定期的に練習にお邪魔させてもらっている学校なので関係者風にバックヤードまで突入しました。(もちろん顧問の許可は得ています)
 コロナによる全国的な休校で高校吹奏楽とも縁が遠のいてしまいましたが、この学校との関わりが私の中の再スタートでした。本校吹奏楽部の練習がないテスト期間などを狙って3年間継続して楽器の個人レッスンや合奏指導をしました。だから生徒たちとも顔馴染みです。関わり始めた当時、1年生だった生徒が3年生になって引退していくのは感慨深いものがあります。しかも3月31日ぎりぎりまで全力で高校生をやっているから感動的なわけです。自分勝手ではありますが、個人レッスンをずっとしていた生徒は他校でありながら「教え子」みたいな感覚でした。終演後は、バタバタするのが分かっていたので開演前に楽屋でお祝いの品を渡しながら「卒業おめでとう」を言いに行きました。そのときには「先生はもう恩師です」と言ってくれました。直接の教え子ではないし、他校だし、校種も違うし・・・でもそういってもらえたことは教師冥利につきます。これでお別れになりますが、出会えたことに感謝です。

 演奏会のほうは元気な感じで高校生らしくあっという間のステージでした。休憩時間に見覚えのある先生が客席にいらっしゃったので声をかけました。私や私の姉が高校時代にお世話になった先生がいらっしゃっていたのです。県外からはるばるお越しになったとのことでした。少しの時間だったけれどお話できてうれしかったです。本校吹奏楽部やウィンドシンフォニーの活動も認知してくださっており、エールをいただきました。

 吹奏楽の縁を大事にしたいと思う1日でした。明日から新年度のスタートです。私と吹奏楽の関わり方が変化する2024年度になります。地域移行が成ればもっと大きな変化になってしまうでしょうから、多少の変化には適応していく必要があります。逆に今日、伺ったバンドとは強い結びつきになるかもしれません。高2の生徒さんからは「先生、週1で教えにきてくださいよー」と言われましたが、それはさすがに・・・(笑)

 そう言ってもらえるだけ有難いことです。時間はできるのでお手伝いに行く回数は増えるでしょう。またそのとき、どうぞよろしくお願い致します。

吹奏楽部の2023年度納め

 第12回首都圏学校交歓演奏会(2024/3/28,29開催)の大会結果の詳細が本日公開されました。神奈川県からすると吹奏楽コンクールでいうところの東関東大会のエリアに含まれない東京や埼玉などの吹奏楽の盛んな地区と競うコンクールになります。

こちらのリンクから評価や順位も確認できます。

12th首都圏大会_中学校.pdf (land-scape.info)

12th首都圏大会_高等学校.pdf (land-scape.info)

 

 神奈川県から出場した学校をピックアップします。新人戦ながら毎年、素晴らしい演奏を披露されています。年度末の埼玉遠征のご苦労もあったことと思います。心から大きな拍手を送りたいです。

【高等学校の部】

川崎市立橘高等学校 銅賞

桐蔭学園高等学校  銀賞

相模女子大学中学部・高等部 銀賞

【中学校の部】

横須賀市立大津中学校 銅賞

海老名市立海老名中学校 金賞

 

 それにしても海老名中の金賞(4位)は神奈川県の吹奏楽界にとって素晴らしいニュースです。新人戦ですからこのメンバーがさらにひと夏をかけてレベルアップすると思うとドキドキします。金賞(5位)にはポピュラーステージ吹奏楽コンクール全国大会で優勝を果たした「足立区立第十四中学校」の名前があります。先生が異動されてまだ1年ということなのにバンドはすでに全国レベル…。

 きっと第9回のポピュラーステージ吹奏楽コンクールにおいても優勝の最有力候補となります。本校吹奏楽部がそれを越えるとすれば、海老名中のような実力を身につける必要がある・・・ということ!?

 

 今日は午前中に年度内最後の部活を行いました。入学式の2曲、新入生説明会の1曲を合奏しました。入学式は卒業式同様に生徒指揮が担当します。合奏でバンドを育てるだけでなく、指揮のテクニックも指導しました。指揮って難しいのです。大人でも難しい。予備拍をどう出すか、打点の位置や方向がどうなっているか、ブレスはとれているか、無駄な動きはないか、自分に言い聞かせるように指導をしました。なかなかバンドが揃って入れないこともありましたが、見やすい指揮を意識するだけでスッキリとはいれるようになりました。

 これをもって2023年度の吹奏楽部は終わりです。「大変なこともたくさんあるけど得るものも大きい部活」と部員には話をしました。顧問もそれは同じです。きっと手を抜けばいくらでも抜くことはできて楽だと思います。早く帰れるし、自由な時間も増えます。自分は吹奏楽が好きなので、できる限りのことは全力でやっています。だからこそ感動することもあったし、悔し涙をたくさん流したこともあった2023年度でした。吹奏楽指導者はもちろん、吹奏楽に向き合うたくさんの中高生に出会えたのはうれしかったです。やっぱりトータルで考えたら「幸せ」です。皆さんのおかげで「幸せ」でした。

 2024年度は吹奏楽への関り方が少し変わりそうです。まだ確定していないこともありますが、どんな形であれ応援していただければ幸いです。

年度の仕事納め

 新年度の準備に入りました。そしてお世話になった同僚、先輩方とのお別れの日でもあります。忙しかったり、ご家庭があったりで送別会のようなことができないけれど、お世話になった先生方から学んだことを生かしてこれからも働いていきたいと思います。

 午前は春の嵐でしたが、昼過ぎから天気が回復しました。15時くらいで仕事を切り上げて今日は「年度の仕事納め」に対する自分への「ご褒美タイム」を設定していました(振休ですw)。心配はいろいろあったけれど結果的には予定通りに食事にこぎつくことができました。私のワガママに付きあわせた若き吹奏楽関係者に感謝です。

 年度の仕事納めをしたわけですが、吹奏楽部の活動としては明日の半日練習が最後になります。2023年度も色んなことがあったけれど、たくさん吹奏楽部で思い出が作れました。コロナの扱いが変わったからこそ遠征もたくさんいくことができました。そのときは遠征を回すことで一生懸命だったわけですが、少し時間が経ってから生徒たちの成長を感じることができました。

 19日の高校の定期演奏会の賛助出演でいうと、有志参加者のみでしたが「本番の集中力がすごい」「場慣れしている」と顧問の先生からお言葉をいただきました。26日のスプコンでいうと、合同バンドの中で人数が1番多いにも関わらず、うちが1番しっかりと集団行動できていました。荷物の整理についても別の先生が声掛けをするだけで意識の高い生徒がどんどん動くし、楽器を運んだり時間通りに集団で動いたりすることもできました。もちろん、本校吹奏楽部だって臨機応変に動くのが苦手な生徒もたくさんいますし、大変なことを避けたい気持ちを持つ生徒だっているでしょう。しかしながら、苦手であっても夏、秋、冬と遠征に行ったりポプコンに出たりすることで経験値を得ていたのです。「経験」をさせることが成長のカギでした。

 吹奏楽部の成長を感じることができて幸せです。そんな吹奏楽部との今年度の活動が明日で終わってしまうかと思うと寂しい気持ちになります。3月の演奏会シーズンだと「春の切なさ」を重ねるように福田洋介先生の「さくらのうた」がよく演奏されるように思います。もちろん大人気な吹奏楽曲で「ピカルディ終止」のぬくもりがこんなに暖かい曲は、そうめったにないのですが私としてこの時期に1番ジーンとくるのは田嶋先生の「エアーズ」です。3月にこれを聴くと泣いてしまいます・・・。3月の定期演奏会で「エアーズ」がもっとたくさん演奏されるとうれしいですね。

 


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土曜日の午後の扱い

 今日は指導要録の点検をしました。要録作成からチェック作業の流れを仕切るのも学年の教務担当の大事なお仕事です。年に一度の大作業です。採用試験で勉強したことを思い出しますね・・・。要録とは何ぞやという方はこちらからご確認ください。

資料3-2 新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(中間まとめ)【案】(10/11) (mext.go.jp)

 

 明日で年度の仕事納めになります。新年度新しい職員を迎える準備もあります。職員室の新年度仕様に切り替えることになります。明日は個人的に1年間のお仕事を労うご褒美を準備。夜はオシャレなムードの中でおいしいお肉のコース料理を食べてくる予定です。無事にご褒美タイムが実現しますように・・・(何だかいろいろ予定外のことが起きてご褒美タイムが実現しない予感がする今日この頃…)。お酒を飲まない人間ですので、そのぶん美味しいものを良い場所で食べるというのが私の至福の時間なのです。

 

 新年度を迎えるといえば部活動のガイドラインが気になるところです。おそらく15年間続けてきた土曜日の習慣を見直さないといけない状況になります。土曜日の午後、何をしようか・・・。全然自分の中で見えていません。曲を書く時間に充てるのか、別のところで吹奏楽をしているのかどうなることやら。ひとまずFinaleの無料アップデートの通知がきていたので済ませました。

Finale|フィナーレ - アップデータ (finalemusic.jp)

第12回県央スプリングコンサート

 ここのところずっと天気が悪いですが、今日は特に天気が悪かったです。そんな中、県央スプリングコンサートが開催されました。本校吹奏楽部を含む「綾瀬市中学校吹奏楽団」が出演しました。例年ならば前日リハーサルに参加していましたが、昨日まで通常通りの学校があったので今年度は当日の短いリハーサルのみ行いました。

 4校の1、2年生総動員なので人数は100名弱。これは本日の出演団体の中でも1番の大編成バンドです。3分の1は本校吹奏楽部となっています。これだけの人数となるとセッティングはもちろんのこと、荷物を控室に置いたり昼食場所を確保したりするだけでも大変なことになります。来年度は会場が変更されることも考えるとこの規模を継続していくのは難しいかもしれません。

 

 朝のリハーサルを済ませた後は隣の市の中学校合同バンドのリハーサルを見学しました。これが私にとって今日の目的の1つでもあります。非常にレベルの高い演奏に本校吹奏楽部も驚いていました。リハーサルの一部始終のみだけですが、本当にすごかった。感動したというのもありますが、吹奏楽指導者としての力量の差に悔しさを感じました。

 リハーサル見学後はロビーに本校吹奏楽部の生徒を集めて話をしました。4か月後には吹奏楽コンクールの地区大会に挑まなければなりません。コンクールという性質上、あえてこの表現を使いますが、あのレベルのバンドと「戦う」わけです。「頑張る」ということだけではなく「頑張り方」を見直さないといけない段階にきているのかもしれません。実は県大会前の強化練習会のようなものを一緒にしようと声をかけられています。これは本当に有難いことです。その意味を、そして良い意味でのプレッシャーを生徒たちも考えて今後の活動に結びつけてほしいと思います。

 本番の出演順もその合同バンドの演奏をステージ袖で聴くことになりました。本番直前でしたが、涙がどんどんこぼれていく…。「千と千尋の神隠し Highlights」の演奏は本当に素晴らしいものでした。指揮者が引き込む世界観も他の団体とは一線を画すものがありました。私にとっては、教員になる前から尊敬し、憧れている吹奏楽指導者。体制は異なるものの合同バンドを指揮している同じ立場で今日感じたことは、私はまだまだであるということ。あのレベルまで自分のバンドを、合同バンドを引き上げることができていない。まさかコンサートで悔し涙を流すことになるとは思ってもみなかったです。野球の大谷翔平選手が言っていた「憧れるのをやめよう」という言葉をふと思い出しました。この悔しさをバネに憧れの存在に近づく努力をしていきたいと思います。

 

 私が担当したのは「ミッキーマウス・マーチ」でした。今回のコンサートのために書いた新作アレンジでした。たくさんのメッセージカードありがとうございました。毎年、顧問の先生から「まただよ…」言われることですが、私個人宛のメッセージカードも多数いただきました。演奏、指揮、編曲それぞれにコメントをいただきましたこと嬉しく思います。