kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

第12回県央スプリングコンサート

 ここのところずっと天気が悪いですが、今日は特に天気が悪かったです。そんな中、県央スプリングコンサートが開催されました。本校吹奏楽部を含む「綾瀬市中学校吹奏楽団」が出演しました。例年ならば前日リハーサルに参加していましたが、昨日まで通常通りの学校があったので今年度は当日の短いリハーサルのみ行いました。

 4校の1、2年生総動員なので人数は100名弱。これは本日の出演団体の中でも1番の大編成バンドです。3分の1は本校吹奏楽部となっています。これだけの人数となるとセッティングはもちろんのこと、荷物を控室に置いたり昼食場所を確保したりするだけでも大変なことになります。来年度は会場が変更されることも考えるとこの規模を継続していくのは難しいかもしれません。

 

 朝のリハーサルを済ませた後は隣の市の中学校合同バンドのリハーサルを見学しました。これが私にとって今日の目的の1つでもあります。非常にレベルの高い演奏に本校吹奏楽部も驚いていました。リハーサルの一部始終のみだけですが、本当にすごかった。感動したというのもありますが、吹奏楽指導者としての力量の差に悔しさを感じました。

 リハーサル見学後はロビーに本校吹奏楽部の生徒を集めて話をしました。4か月後には吹奏楽コンクールの地区大会に挑まなければなりません。コンクールという性質上、あえてこの表現を使いますが、あのレベルのバンドと「戦う」わけです。「頑張る」ということだけではなく「頑張り方」を見直さないといけない段階にきているのかもしれません。実は県大会前の強化練習会のようなものを一緒にしようと声をかけられています。これは本当に有難いことです。その意味を、そして良い意味でのプレッシャーを生徒たちも考えて今後の活動に結びつけてほしいと思います。

 本番の出演順もその合同バンドの演奏をステージ袖で聴くことになりました。本番直前でしたが、涙がどんどんこぼれていく…。「千と千尋の神隠し Highlights」の演奏は本当に素晴らしいものでした。指揮者が引き込む世界観も他の団体とは一線を画すものがありました。私にとっては、教員になる前から尊敬し、憧れている吹奏楽指導者。体制は異なるものの合同バンドを指揮している同じ立場で今日感じたことは、私はまだまだであるということ。あのレベルまで自分のバンドを、合同バンドを引き上げることができていない。まさかコンサートで悔し涙を流すことになるとは思ってもみなかったです。野球の大谷翔平選手が言っていた「憧れるのをやめよう」という言葉をふと思い出しました。この悔しさをバネに憧れの存在に近づく努力をしていきたいと思います。

 

 私が担当したのは「ミッキーマウス・マーチ」でした。今回のコンサートのために書いた新作アレンジでした。たくさんのメッセージカードありがとうございました。毎年、顧問の先生から「まただよ…」言われることですが、私個人宛のメッセージカードも多数いただきました。演奏、指揮、編曲それぞれにコメントをいただきましたこと嬉しく思います。