kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

メルヘンで!

 先日の課題曲コンサート2024を鑑賞して決めたことが1つありまして・・・。それは本校吹奏楽部の2024年度に取り組む課題曲を何番にするかということです。スコアを見たり音を出したりして決めるわけですが、プロの生演奏を聴いてより感動したものに決めたいと今年は思っていました。直感的というか感情論というか、そんなことで決めていいのか分かりませんが、長い時間をかけて取り組む作品ですから、指揮者である私自身が心から惚れた作品に取り組みたいという気持ちがあります。

 

 最も涙を流して感動したのが課題曲Ⅲの「メルヘン」でした。

 2024年のコンクールで取り組む課題曲は「メルヘン」にします。

 

 なんだ結局「メルヘン」なのか。と言われてしまいそうです。吹奏楽関係者からは、冒頭の音源が公開された時点で「メルヘン」を選ぶに違いない…と言われてきました。それも一人や二人ではありません。かなりの人数に言われました。2023年度の「レトロ」なら分かりますけど…。天野先生の大ファンだし、ポップスは得意分野だし・・・。酒井先生の作品は取り組んだことがないのに「メルヘン」と今年、言われ続けてきたのでしょうか(なぁぜ?なぁぜ?)。

 以前のブログにも書きましたが、今年は「ジェネシス」「レトロ」の時と違って、即決しませんでした。悩んだ挙句「メルヘン」にしました。私を知る人たちは、そこも見透かしていたのでしょうか。

 答えはよく分かりませんが、迷いが明けたことは個人的にもスッキリします。昨日の合奏はグダグダな内容でしたが、今日の午前中に行った合奏では、まるで別のバンドのようにどんどん音楽が変化していきます。技術的にさらえていない部分もたくさんありますが、良い音が時折響くのです。手前味噌ですが、うちのバンドの良さはしっかりと「反応」があること。今日、課題曲を合奏した時間は、90分くらいでしたが、その中でも「少しずつ成長」しています。だから、子どもたちはすごい。スコアを開いて音を出してみると新しく色々なことにも気が付きます。短いながら奥が深い。これからこの作品に没頭していくのが楽しみです。

 

 午後は、隣の市の中学校で開催された「音楽室JazzLive」の鑑賞に行きました。熱心な顧問の先生がプロの演奏家を中学校の音楽室に招いて子どもたちにコンサートを鑑賞させるという自主イベント。12月にアンコン県大会の役員をしていたときに顧問の先生が誘ってくださったのです。「ジャズやポップスを本格的にやっている中学校だから、生徒さんもきっと勉強になるよ」と声をかけてくださったのです。会場のキャパの関係で鑑賞に行ったのはTrp、Sax、Percのメンバーのみですが、中学生が本格的なプロのジャズを目の前で鑑賞できたことは貴重な経験になったと思います。