kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

やっぱり上手な中学生

 令和5年度の吹奏楽部がもう少しで終わりを迎えます・・・。今日の合奏では、今取り組んでいる曲をザーッと流したあとに26日の本番に絞って最後の仕上げを行いました。貴重なパートレッスンの日でもあり、3つの楽器のコーチが個人レッスンを同時進行でしています。短い時間でも変化があるのが中学生のすごいところであり、うちのバンドの良さでもあります。時間をしっかりとかけて生徒と向き合えば効果が出る。それをこちらが手を抜いてしまえば成長速度は落ちる。よく言われることですが「バンドは指導者を映す鏡」なのです。

 午後は市内中学校吹奏楽部の定期演奏会の鑑賞に向かいました。ほとんどの部員が保護者送迎でホールに向かいます。ご協力に感謝申し上げます。実力が確かなバンドですから良い音を出す部員も多くいる中学校です。同じ中学生がしっかりとした音を出すわけですからよい刺激になったのではないでしょうか。

 中学生の演奏は素晴らしかったのですが、気になったのが今日のプログラムにあった和泉作品のアンサンブルです。「オーメンズ・オブ・ラブ」と「宝島」でした。誰の編曲なのかはわかりませんが、あまりよろしくないアレンジ…。おおよそどこの出版社から出されているかは予想がつくのですが、もうちょっと原曲の良さを生かしたものにしてほしい。私自身がかなりの和泉ファンでこだわりが強いのと、現在進行形でそれら2曲を猛勉強しているから、なおさらそう思うのです。改めて編曲って難しい・・・。NSBシリーズの真島俊夫先生はこれら2曲を素晴らしい吹奏楽アレンジをしたわけです。原曲とは違う要素を組み込みながらも大ヒットしたわけで真島アレンジの偉大さが身に染みて感じられます。そういう見方で演奏会を観てしまうのは完全に職業病ですね・・・。

 

 さて、今日はその中学校の校長先生にも久々にお会いできました。ピアニストとしても吹奏楽指導者としても素晴らしいお方です。現場で吹奏楽顧問をされているときには、天野先生にコンクール曲を委嘱して新しい作品を世にたくさん送り出した吹奏楽指導者でもいらっしゃるのです。コンピューターと吹奏楽の融合というそれまでにない吹奏楽の形を体現化し、管楽合奏コンテストの全国大会にも複数回出場されています。

 

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 凄いお方に会うと私自身も頑張ろうと思えます。