地域移行に際して…現状の予算、人的資源などを鑑みても問題が山積している部活動の地域移行の話。相当なパラダイムシフトが求められることになるので、昭和・平成と続いてきた構造にメスを入れていくことになると思います。下手をすればさらなる教育現場の疲弊にもつながりかねないので、立場を超えた議論が必要です。でも、議論がそこまで盛んにされていないことも現実です。それまでになかった「新しい働き方」や「学校の在り方」も柔軟に考えていくことになると思います。
個人的に平日の部活動の時間は、あまり遅い時間にすべきではないと考えています。やっぱり夜遅くまで練習というのは個人、家庭への負担が大きくなるからです。そういう意味でのゴールデンタイムは、現状の放課後(16:00~18:00前後)の時間です。子どもも暗くなる前に帰宅できるし、1回帰ってから移動をする時間とお金の無駄を排除できます。塾やピアノなどの習い事をしたい子どもいるでしょう。
人的資源に限りがあるので兼職兼業をしている先生にお願いする形が実際のところ多くなるではないでしょうか。ここで「定時より前に副業を始めていいのか問題」が発生します。雇用の形態をフレキシブルにできるかどうか…。ここをクリアできれば生徒、保護者の負担は減って、今までのように生徒が文化活動・スポーツ活動に触れることができます。ただ、教職の現場は人手不足なので部活動指導をする先生が放課後の時間帯にそちらに引っ張られてしまうとさらに人手不足に拍車をかけることにもなります。そこが難しいところでもあります。
そこで1つの案が
「会計年度任用職員+部活動指導者」
という組み合わせ技です。
参考までに・・・
改めて見ると、会計年度任用職員の種類ってたくさんありますね。
会計年度任用職員の登録について(令和5年4月1日以降)/綾瀬市 (city.ayase.kanagawa.jp)
給料の出どころが色々と変わってくるので余計に複雑になりますけど・・・(福利厚生の面も含めて・・・)。ただ、先にあげた時間問題はクリアできます。もともと校務分掌の担当もないので抜けることによる現場の人員不足に拍車をかけることもありません。こういうダブルワークをしている方もすでに色々なところにいます。
ざっと、16~20万のお給料と部活動指導の報酬を合わせれば生活できないことはないのです。家庭を持てばきついかもしれませんが、自分ひとりが生活していくのは問題ないくらいですかね。言うまでもなく順当に教育公務員としてキャリアを上げていったほうが安定性はあります。音楽でお金を稼ぐのは厳しいことは前提としますが、掛け持ちして複数団体を指導したり、個人レッスンを隙間時間に行ったり、作編曲活動をマネタイズさせたりすれば働いた分はお金にもなると思います。(仕事がこないと地獄ですね…)
ただ、このダブルワーク案にもデメリットやリスクはあります。そもそもこの考え方自体、怒られてしまうかもしれません。個人としてこういった案をゴリ押ししたいわけではありません。ただ、現状の部活動の枠組みをある程度、残していこうという意見(子どもファースト)が出るならば教職員側の構造にメスを入れないといけないということです。
今日、1番言いたいことは・・・
一人でブツブツ言うのではなく、
とにかくこういう議論を一部の人たちだけじゃなくて
たくさんの人でしていくべきなのです。
追記…
東京の吹奏楽コンクールのライブ配信が「無料」でした。昨日は、中Aを子どもたちと一緒に鑑賞。同じ中学生だけどすごい。そして今日は、高Aをいくつか鑑賞。代表枠2つじゃ足りません…。銅賞がない審査結果にも納得です。特に東海大菅生のレトロでドラムセットをやっていた子、本当に素晴らしい演奏でした。全国大会でも注目です。コロナの扱いが変わってからのコンクール、ブラボーおじさん復活してましたね。