kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

部活動の地域移行 に向けて

 今日は、出張でとある会合に参加しました。中文連理事長という立場で参加し、部活動の地域移行について考える時間となりました。年度内のあと3回の会合を開催して議論を積み上げていく予定です。会議の内容を公表する立場にはありませんが、個人的に感じてる課題を述べていき、自分の中の思考を整理していきたいと思います。

 

2025年度(令和7年度)には、移行しているということ。

これは国が出した指針です。

 

 その中で中学校が担ってきた部活動を地域のそっくりそのまま移行することは不可能です。無償に近い形で指導をすることも無理そうだし、そもそもクラブチームは競技性を求める側面が強いので、部活動に比べると勝利主義観が強めです。タイプが違うので、そのまま移行をすると「思ってたスタンスと違う」となってしまいます。

 

 何度か発言する機会があったのでそこでも述べたのですが、先日の報道においても運動部の話が先に進んでいって文化部の議論が後回しとなっています。さらには運動部のようなジュニア団体は市内にないし、どこか拠点にして統廃合したとしても楽器の輸送という問題にぶち当たります。練習の度にトラックを手配していたら大変なことになるわけです。

 経済的に厳しい家庭の子どもは、部活動をすることができない・・・

こんなことがあったら教育の機会を奪うことにもなるのです。これは国の未来に対して全く投資をしないことと同じです。当然、希望のない国になってしまうでしょう。

 

 「教員の働き方改革」という側面は分かります。特に小中高の現場の中で中学校が1番悲惨な状況にあることは、いろいろな調査からも見えてきていることです。ただし私見としては、部活を切り離したところで教員の多忙さはそんなに変わらないと思っています。失うものの方が大きいと思っています。

 部活動顧問を引き受けられない先生がやらずに済み、引き受ける先生がつぶれないで済む方法は、単純に1つあるのです。

「先生(正規職員)の数を増やせば良い」

 地域移行に際して行政が予算をとって補助を出す、受益者負担の考えで家庭に負担を求める…そのお金を教育行政に充てて先生の数を増やせば、解決するよに思えます。

 

まだまだ色々思うところもありますが、また記事として残していきたいと思います。