当分は、定期演奏会の話題をします・・・。年内は定期演奏会の余韻に浸りたいと思いますのでお付き合いください。
定演の翌日が通常通りの学校ということでお客様からたくさんのお言葉をいただきました。国語教師&学級担任という普段の姿からは音楽をしているKMDの姿は見当もつかないと思うので衝撃を受けた人も多いのかもしれません。指揮、作編曲、チューバ独奏、ピアノ、脚本など吹奏楽部員からすれば当たり前の姿なのですが、「本業」の姿からは確かに程遠いですね。
「千と千尋の神隠し」を演奏したときに「カオナシ」のお面を後頭部につけて指揮をしました。柏高校の管楽合奏コンテストの演出からアイデアを得たのですが、これが思いのほか大ウケでした。自分からは全く見えないのですが、ある吹奏楽関係者からは「面白すぎるから、撮影した映像をしっかり確認してくださいね」と言われました。わりとこういう「悪ふざけ」は好きなんですよね。普段作っている教師像から、はみ出す感じというか。あまり笑うことのない冷たい性格、冷静で気品を求める人間として生きていますが、ギャグや笑いの要素、演出は大好物です。
今回の定演のメインプログラムは以前のブログでも話題にあげましたが、ミュージカル「レ・ミゼラブル」セレクションでした。65人くらいの大編成で演奏したので圧巻でした。難易度の関係で高すぎない音域に設定しました。トランペットの音域を上げればもっと派手さが出たかもしれませんね。緊急事態宣言下に編曲し、オフィシャルな手続きを経て完成した自分の中でも最高傑作といえるアレンジものでした。こういった作品を世に生み出し、音に出したという充実感。そして大のレミゼファンであるために自分自身が感動していました。
レミゼの吹奏楽版といえば、東京佼成ウインドオーケストラの第152回定期演奏会が話題になっています。演奏会そのものが「二人のシェーンベルク」を取り上げるというプログラムなのです。メインは「レ・ミゼラブル」セレクションなのですが大橋晃一先生による新アレンジなのです。国内でいえば伊奈学園が全国大会で演奏した森田先生のアレンジがスタンダードになっていますが、TKWOが新アレンジのレミゼを演奏するということが、もはや「事件」です。1月16日(土)は普通に部活の練習なので聴きに行けないので悲しいですが、音源化してほしいと切に願います。