kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

地域移行を見据えた合同練習

 今日は本校吹奏楽部とお隣の中学校吹奏楽部(前任校)の合同練習でした。この2校は市の南部にある学校で数年後の地域移行の際は1つのバンドになる確率が高いバンドとなります。私にとっても所縁のある学校同士ですから大事な学校というわけです。この先、人事異動で所属校が変わっても地域移行が成れば、その地域の吹奏楽指導者ということで関わり続けることができます。

 せっかくの合同練習なので特例的に練習時間を3時間から5時間に増やして振休をとることにしました。コンクールシーズンでしたので新譜をほとんどさらえていない状況でした。ですから個人練習からスタート。2曲中1曲は今日楽譜を配っています。

 今日は指揮者ではない時間もあったのでTubaで合奏に参加しました。久々に吹くと口周りの筋肉が痛い。ただ、去年新調したマウスピースは万能です。高音域から低音域までカバーしてくれます。前半の合奏が終わって、後半は私の指揮によるリハーサルです。90分の合同合奏のうち、前半の先生の指導に熱が入って私の持ち時間は実質25分程度・・・。これも合同バンドあるあるです。過去に何度も経験していますから私は慣れています。30分弱の合奏だったけれど音が変化します。私の欲しがるサウンドを本校吹奏楽部の生徒はよく分かっているので反応して出そうとしてくれたおかげです。時間は短かったけれど、前半の合奏よりも「良い音」がしていました。

 私が担当する曲は「ローズウィンズ序曲」という曲です。拙作の吹奏楽オリジナル曲です。数日前のブログでも少し話題にあげましたが、これは新作をお披露目・・・ということではなく、発掘した作品です。4年くらい前に作曲して(応募して…)それっきりになっていました。どこかの団代のために書いた曲ではなかったのでPCの中にデータとして埋もれていました。今回、名前を変えて内容もちょっとだけいじってお披露目となります。3分半の「序曲」のくせにコンサートでは1番最後に演奏することになります。クラシック音楽を親しむ人からすると違和感があると思いますが、「終わりは始まり」なのです。プログラムとしては最後だけれど、地域移行を見据えたバンドとしては産声を上げた瞬間ともいえるのです。学校の枠を超えた地域としてのバンドの幕開けという意味で今回、プログラムの最後に持ってくることになりました。こじ付けのように感じるかもしれませんが、長い目で地域の吹奏楽を見守っていただけると嬉しいです。