谷川俊太郎さんの「春に」を3学年の国語の授業で取り上げました。教科書に載っている詩は別ですが、やはり4月だからこそ取り上げたい題材です。朗読の際は、木下牧子先生作曲の「春に」のピアノ伴奏をBGMにして授業を行いました。BGMをつけるだけで朗読の世界観が一気に変わります。私自身の朗読にも熱が入ります(自己満足な朗読に生徒は付き合ってくれています(笑))。
私の「春に」との出会いは卒業式の式歌でした。合唱曲がスタートでした。木下先生の繊細でかつ高い次元にある芸術的感性と谷川俊太郎さんの至極の言葉が融合されています。卒業式歌や合唱祭の自由曲で歌っていると合唱曲集(組曲)であることを知らずに過ぎ去ってしまいますが、「地平線のかなたへ」の1曲となっています。
混声合唱曲集「地平線のかなたへ」 木下 牧子 | 合唱楽譜のパナムジカ (panamusica.co.jp)
もちろん、「地平線のかなたへ」は「春に」の一部から引用されています。そして、素晴らしい映像がYouTubeにありました。
詩・谷川俊太郎 合唱・東京混声合唱団 指揮・山下一史 ピアノ・斎木ユリ
高1の最初の音楽の授業で合唱曲を連続で歌うというものすごい時間がありました。(声楽バリバリの音楽の先生で吹奏楽部との相性は最悪でした(笑))
中学の時、他学年や他クラスが歌った合唱曲の男声パートの音を覚えているという謎のスキルがあったので、その音楽の授業で全ての合唱曲を気持ちよく歌わせてもらったのですが、その中の1曲が「春に」でした。その授業の後、合唱部からの入部オファーが猛烈だったのを覚えています。吹奏楽部に入る気満々だったので、合唱部から逃げる日々の始まりでした。6つ上の姉が同じ高校でコーラス部の元部長だったことも原因でしたが…
今となっては春の思い出です。