毎年、この時期になりますと課題曲が我が家に届きます。全国の吹
奏楽コンクールに向けた取り組みが水面下で始まるというわけです。
ざっと聴いた感じでは「トイズ・パレード」が親しみやすそうですが、例年の印象だと最初にスーッと入ってくる曲よりも何度も聴いたり演奏したりすることで良さがにじみ出る曲のほうが後々、好きになることが多いので今の時点で軽々に曲の批評はしないでおきたいと思います。
委嘱作品である課題曲Ⅲ「僕らのインベンション」(宮川彬良 先生作曲)の解説文がとても好きです。音楽理論を突き詰めると「導音は主音に行きたがっている」ということに行き着く・・・。これは「深い」です。音楽には色々な決まりがあり、しばしば課題曲では禁則も話題にあがります。今の時代に吹奏楽に関わる人が音楽の本質を見つめなおす機会にもなるでしょう。
「僕らの」は「現代の」という意味だそうです。
「インベンション」は言わずもがな「発明」です。
課題曲といえば、TKWOの課題曲コンサートまで1週間を切りました。毎年、楽しみにしているコンサートです。正指揮者の大井先生のトークも注目です。中高生もたくさんくるコンサートですが、吹奏楽界の重鎮もたくさん観客としてくるイベントです。休憩時間のロビーが吹奏楽ファンにとってすごいことになっています。