kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

リモート合奏進行中 そしてTKWOからの贈り物

 この4連休は前半の2日間をそれぞれ半日練習というスケジュールでした。動画形式の「フレッシュ・ミニ・コンサート」に向けてレコーディングと撮影に追われあっという間に解散時間でした。まだ撮りきれていない分は週明け以降になります。8月1日には卒業生も来て一緒に撮影をする段取りになるのでそこで完成させて1学期中にDVD化を実現したいところです。そうすれば夏休み期間に家族で鑑賞会ができます。

 昨日の午後から今日も編集にだいぶ時間を割きました。6月に作成した保護者会用の動画で基本的な操作は身につけたので作業自体はスムーズに、そして前よりクオリティーも向上しています。他市の中学、高校でも撮影が徐々にスタートしている曲もあり、9月には「リモートジョイントコンサート」が実現しそうです。今年ならでは新しいコラボが楽しみでもあります。もっと他の学校もこういった取り組みをすればいいのにと思ってしまいます。

 プロの吹奏楽団体も今年ならではの活動をしているのは以前にもブログで紹介したとおりですが、今日また素晴らしいリモート合奏が投稿されました。演奏も編集もプロフェッショナルです。

 東京佼成ウインドオーケストラ【楽団員全員参加】による「さくらのうた(福田陽介 作曲)」です。一部、多重録音(一人が複数のパートを演奏)している部分もあります。コンサートホールでの演奏や課題曲参考音源のDVDと違ってプレイヤーの顔や指使いなど細かいところまで見えるのがリモート合奏の良さです。そういったところにも注目して再生してみてください。

 


【TKWO 音楽の贈り物:特別編】福田洋介/さくらのうた《楽団員全員参加!》(Yosuke Fukuda / SAKURA song)

 

 この曲は2010年代の課題曲の中では1番の人気を誇る曲です。TKWOの課題曲コンサートでは課題曲のリクエストを実施しており、そのうえでプログラムに採用されたので間違いありません。ちなみに2000年代は「風之舞」ということで福田先生は2冠です。2010年代になると私が高校を卒業したあとになるので現役で演奏した曲ではありませんが、昨年度の中文連吹奏楽合同演奏会で綾瀬市中学校吹奏楽団が演奏した曲(改訂版)でもあります。

 本番はチューバで参加しましたが、合同練習の段階では諸般の事情から私が合奏をして曲を作り上げたのでステージで指揮をしてないわりにたくさん勉強した曲でもあります。春は色々な気持ちが混ざるそんな時期。冬が終わった明るさ、嬉しさ、新生活への期待などそういったニュアンスだけでなく、不安や別れの悲しみを伴う季節でもあります。奥深い心情を描いた切ない曲とも言えます。でも不安や悲しみで終わるのではなく「ピカルディ終止」を使うことでほっとした暖かい気持ちで曲が締めくくられるところが素晴らしいと個人的には思っています。