kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

2021年の課題曲といえば?

 吹奏楽コンクールのプログラムを見ると今年はⅠの「トイズ・パレード」、Ⅳの「エール・マーチ」を取り上げているバンドが多いわけですが、2020年度、2021年度を象徴する曲がⅢの「僕らのインヴェンション」と言えるかもしれません。もし、私もA編成に出る学校だったら間違いなくⅠを選んでいますが・・・。

 難曲ではあります。課題曲としてスクールバンドが手を出すには相当な決断が強いられる曲です。練習時間や活動時間が制限される昨今の事情があるので取り上げる団体が少なくなってしまったことが推察されますが、吹奏楽のレパートリーとしては歴史に残る傑作だと思います。

 そして、こんな曲を作って指揮をしていく宮川先生の魔術的な音楽性が一流のプロの姿として目に焼き付きます。若手音楽家とは一線を画すわけです。

youtu.be

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 全日本吹奏楽連盟の「会報すいそうがく(2021-7月号)」が、8月2日に公開されました。石津谷新理事長の挨拶で始まっています。挨拶の中の印象的な2行を引用したいと思います。

すいそうがく216.pdf (ajba.or.jp)

吹奏楽を愛する仲間達の熱き思いが、再び日本中を元気にしてくれることを!
そして、日本中の街々至る所から楽器の音色が響き渡ることを!

 

全日吹連のトップの熱い想いが全国に広がりますように。

会議報告の中には全国の色々な現状があげられています。

 

マーチングのあり方、部員数の減少、令和5年度の外部委託問題、課題曲について

 

などなど

 

 コロナ禍でスタンダードが崩れ、変革期が訪れました。前例遵守ではなく、これを機に見直そうという動きが様々な分野で出てきています。きっと吹奏楽のこれからの在り方も見直されていくことと思います。

 

 子どもたちが吹奏楽に触れて成長できる場を、活躍できる場を、生涯を通して親しめる場を社会が提供し続けてほしいと考えます。