kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

指揮者としての色

 先日行われた独自開催のコンクールですが、お礼かねて審査員の先生へ連絡をしたところ長文のメールが返ってきました。その一部について記録しておきたいと思います。

 私が指導するバンドの色(カラー)についてです。26日の演奏もそうですし、前任校での演奏も知っている方なのですが、その方によると私が指導するバンドは「音楽的である」そうなのです。特に今回はそれを生徒も理解しているように感じたとおっしゃってくださいました。音楽の方向性を生徒が理解していたかどうかは怪しいところではありますが、共有はできていたと自分でも強く感じています。うまくいっているときの独自の感覚なのですが、指揮棒に音が纏わりついてくるのです。相性が悪いバンドや上手くいっていないときは指揮が空振りしているような感覚に陥ります。

 今回の審査結果もそうですし、今までの傾向もそうなのですが「技術」より「表現」のほうが点数が伸びる傾向にあります。これが審査員の先生が「音楽的」にあたるのだと思います。楽譜に書いてある情報を呼び起こし、和声や曲の形式を読み取り、作曲家の想い、作品の背景などをイメージして演奏することが、私自身の指揮者としての1つの特徴なのかもしれません。だからこそ弱点が個々の「技術力」なのです。やりたい音楽の方向性が見えていてもそれを再現できないところが弱点であり、今回の結果にも影響を及ぼしたのだと思います。音楽を作り上げる指揮者としてのスキルは武器になりますが、楽器を上達させるトレーナー的な指導力の弱さは相変わらずなようです。日々、勉強ですね。

 

 勉強といえば、今年度のJB吹奏楽ゼミナールですが、コロナ禍であることからオンライン上で実施されると発表されました。入門コースに限定されていますが、指導陣は相変わらず豪華であります。詳しいカリキュラムは追って公開されるとのこと。

 


【開催日】 2020年12月28日(月)~29日(火)
【形 式】 Zoom利用によるオンラインレクチャー方式
【受講料】 一般 6,600円(消費税込) JBA会員 5,500円(消費税込)
【定 員】 100名
【講 師】 秋山紀夫、野中図洋和、鈴木英史、川本統脩、橋本眞介、井上 学

 なお、従来はグレード別に4つのコースで開催しておりましたが、
 本年は「入門コース」に限定しての開催です。予めご了承ください。
 受付方法、タイムテーブル等につきましては、改めてご案内いたします。

 

http://www.jba-honbu.or.jp/

芸術の秋もスタートでしょうか

 総合文化祭の2日目に顔を出してきました。展示&ステージでそれぞれの部活が日頃の活動の成果を発表ででき素晴らしい企画となりました。お疲れ様です。昨日は、あんなに奔走していた大ホールなのに今日は一般客として客席にいるわけです。偉そうに指揮台にあがり、作編曲者としてプログラムに名前が載り、表彰式で挨拶してた人間が大人しく客席に座っているのですから不思議なものです。昨日、来ていただいた来賓の方々が今日もいらしており、お礼を直接言えたのでよかったです。

 この奇跡ともいえる独自開催のコンクールのことは一生忘れないと思います。来年度以降は、きっとある程度は例年通りの流れ(もちろん新しい生活様式に沿って)に戻っていくのだと思います。

 関係者の皆様、DVDの発売期間が今度の土曜日までとなっていますので、まだの方は手続きをお願いします。申し込みはネット上で数分でできます。支払いは後日、振込票を学校経由で配付しますのでネット決済はありません。コンビニ払いですので分かりやすいと思います。

 

綾瀬市中学校吹奏楽コンクール

 独自開催のコンサート、ならびにコンクールの日を迎えました。

 この日を迎えるまでの数ヶ月間、かつてない状況のなかで試行錯誤の日々でした。何か月もかけて準備した演奏会でした。トラブルや反省点もありますが、嬉しいこともたくさんありました。

1、ホールで演奏できた。

 生の演奏は、やはり素晴らしいものです。ここ数カ月、ネット配信の音ばかりを聴いていたので、なおさら生の音の感動しましたね。技術改革でいろんなことができるようになりましたが、LIVE感は本物に限ります。3年生にとっては区切りの大会、そして1、2年生にとっては良い経験になりました。今日1日でバンドとして大きく成長できたことと思います。

2、運営スキル

 実施要項、参加申込票(曲目等情報)、進行表、進行台本、表彰式進行、ステージ配置図、補助役員集約、役員・補助役員マニュアル、審査内規、審査表、審査員メモ、審査集計表、DVD撮影業者の依頼、プログラム作成、印刷業者対応などを行いました。ふりかえると実行委員長の仕事量がすごいことになっています。これは、誰も引き継ぎたくないでしょうね…。自分から実行委員長に名乗り出たというか、自分がイメージしたことなので苦に感じたことはありません。ただ、解散前のミーティングで部員に話したことですが、指揮者としての出演があっての事務方の仕事だったので身体が2つほしいと感じました。感染予防対策や表彰状、トロフィー準備、トラック手配などは他の顧問の先生に担当していただきました。また役員を引き受けてくれた顧問の先生たちも含めてご協力に感謝です。

3、審査員の先生方

 今回は各校から審査員を選出していただきました。さらに吹奏楽連盟で長くお仕事をされていた先生に特別審査員としてお越しいただきました。コンクール前は、公平な審査のため関わらないようにしていましたが終演後に少しお話ができて嬉しく思いました。連盟でかつてお世話になった先生方でしたのでお会いできてうれしかったです。

4、初演

 手前味噌ですが、拙作の2曲が初演されました。

The Ace of Spade 城山中学校吹奏楽部委嘱作品

テトリズムⅢ 綾瀬市中学校吹奏楽団委嘱作品

 さらに編曲ものを2つ取り上げていただき合計4作品お披露目できました。

5、補助役員の卒業生たち

 30人弱になるでしょうか・・・。出身学校、学年を問わず卒業生がスタッフとして駆けつけてくれました。私のほうでは、その中の20名ほどを集約したことになります。かつての教え子が戻ってきてくれることは教師冥利につきます。また、学校は違えど、綾瀬市中学校吹奏楽団の指揮者としての活動もあり、互いを知っていることがプラスに働きました。これも自分だからできてしまうことですから引き継ぐの難しそうですね。

 このほかにも色々ありますが、それはまた別の機会にお話しましょう。

アンコン2020申し込み開始

 独自開催の吹奏楽コンクールを目前に控えているわけですが、11月に行われるアンサンブルコンテストの申し込みが今日からスタートしました。連休明けということで今日書類を仕上げました。アンコンの申し込みは慣れてしまえば、さほど苦戦しないのですが少々面倒であります。

 吹奏楽連盟でお仕事をさせていただいていたとき、アンサンブルコンテストの実行委員長を担当していました。手元に各校の申込書が集まるのですが、エントリーの編成と楽譜の編成が異なることが多いのです。特にフレックス版の楽譜が出回り始めてから…。アンコンだから?なのか、著作権の意識が低いという今日の吹奏楽の課題が見え隠れするわけです。

 本校からは2チームがエントリーしますが、1曲は私のオリジナル作品でもう1曲は私のアレンジ作品になります。自分で書けば楽譜と編成のズレは起こらないのです。編曲許諾という別の壁にぶち当たることもありますが、生徒一人ひとりに合わせた楽譜をオーダーメイドすることがお金をかけずに成長する機会を与える一石二鳥な取り組み方になります。

 昨年に引き続き、バルトークの「ミクロコスモス」をアレンジしました。仕上がったのは、昨日までで終わった4連休です。アンコンの申し込み直前にできあがるというギリギリの生活をしています。申し込みには子曲のスコアも出す必要があるから大変です。今年度は無観客開催となりますが、大会(発表の場)ができることが幸せなことです。

旅する笛吹き(フルートソロ)

旅する笛吹き(フルートソロ)

1楽章 ホームタウン

2楽章 ロストワールド

3楽章 如月駅

4楽章 スタリ―ヒル

 

 フルートソロのための小品です。全部演奏しても3分30秒くらいの尺です。「第1回学生吹奏楽コンクール」のために書き下ろした曲です。フルートソロの曲を書いたのは、かなり久々でした。うまくはないけれど姉がフルート吹きだったもので昔はフルートの楽譜を書いていた時期もありました。

 このコンクールはコロナ禍で始まったものなので今回が1回目になります。審査は限定公開のYouTube上で行われ、先日審査員3名からコメントをいただきました。点数が何点満点かよくわからないけれど、平均点方式で審査されているようです。

 そして昨日、一次審査の夜に一次審査の結果の連絡がきました。見事、一次審査を突破しました(部活がオフなので本人にまだ伝えられていませんが…)吹奏楽部顧問としては、生徒の3年間の努力が認められることは嬉しいことです。また、作曲者としても書き下ろした曲で次のチャンスにつながったことは嬉しいものです。

 二次予選に向けて3楽章の一部改訂と4楽章を追加しました。

 一次予選のコメント欄には、曲についてもコメントしてくださった審査員がいました。コメントをわざわざつけてくださった審査員とは面識があるので、おそらく作曲者名で私の名前をみて気を遣ってくれたのだと思います。以下、コメントの一部を抜粋しました。

 今回のための書き下ろし作品でしょうか?口ずさめるような親しみやすいメロディで、フルートの良さをよく引き出している素敵な小品ですね!】

 

 2次審査が10月下旬ということですので、そこを過ぎたら今回書いた「旅する笛吹き」の楽譜を参考演奏の音源と合わせて無料公開しようと思います。コロナ禍でのコンサートや来年度以降のコンテストにご活用いただければ作曲者としても嬉しくおもっております。無料公開については、追って当ブログや私の作品紹介サイトでお知らせします。

 

 第1回学生吹奏楽コンクール

 https://brass-contest-online.noiab.com/

 ※ 今年度の応募締め切りは過ぎています

コンクール独自大会 1週間前

 26日(土)の吹奏楽コンクールまで(独自大会)まで1週間を切りました。本校の「鬼姫~ある美しき幻影~」も独自の解釈で曲を通すことができました。本番が近づいてきたときの中学生の「伸び」は目を見張るものがあります。俗に言われる「コンクール至上主義」は吹奏楽の大きな課題の1つとしてコロナ禍でも見直されています。私もコンクールに対して極度に傾倒しすぎて精神的に追い込まれたり本来の教育的大義からはみ出したりするのは良くないことであるという立場です。コンクールに毒された「コンクールバンド」を過去に見たことがあるので、そうはなりたくないと部員の前でも話をしています。

 そんな立場の私が独自の吹奏楽コンクールの企画をして指揮者としてもバンド指導にあたっているのには理由があります。それは「成長の機会になる」からです。バンドとして1つの大きな目標に向かえること、生徒の音楽的な限界を超えるチャレンジができること。コンクールの成績が全ての結果ではありません。そのコンクールを経て、練習の仕方やスキルアップ、演奏に必要な準備や遠征などの集団行動がコンクールを通して学ぶことができます。それは教室で授業を受けているだけでは学ぶことができないものばかりです。コンクールが「目的」ではなく、コンクールは吹奏楽部がレベルアップする「手段」の1つなのです。コンクールで難しい曲に時間をかけてレベルアップしたことにより、他の演奏活動にプラスになればそれで十分にコンクールの目的は果たせています。

 今日は、自校の指導に加えて市内の中学校2校の練習にも顔を出しました(打ち合わせを兼ねています)。他校の吹奏楽指導に関わるのは久しぶりです。コロナ禍以前は、毎週のように他校に足を運んで練習に混ぜてもらっていた時期もありました。他校も同じくコンサート・コンクール前ということで熱が入っていました。どこの学校も同じようにレベルアップしているように感じました。市内全体の吹奏楽が活性化していることを実行委員長自ら確認することできました。この時点で目的は半分果たせているのかもしれません。あと半分は保護者の方にその勇姿を見てもらえればと思っています。

KMD少年の音楽

 本業は、国語科の中学校教師でなおかつ吹奏楽部顧問です。国語と音楽の2つを分野を武器にして日々、仕事をしています。以前にも書いたかもしれませんが、子どもの頃もともと国語は得意教科ではなかったし音楽は・・・むしろ苦手でした。それが今ではそれを生業としているわけですから人生は分からないものです。

 小学生低学年の頃の音楽発表会での鍵盤ハーモニカは、ひどいもので斜め前にいる女子の手元を見てマネして演奏していました。したがって、1曲全部が完全にワンテンポ遅い状態で演奏していたことになります。落ちて音が出てないなら迷惑をかけずに済んだのだろうけど、苦手意識がありながら変なところで真面目だったので遅れてでも音は出す少年でした。

 小学校3年生くらいでソプラノリコーダーを音楽の授業において習いますよね。ファやシのフラットの指が難しすぎて苦戦していました。途中1つをあける器用さがありませんでした。4年生のときに音楽の専科の先生が音楽発表会でもってきた曲が宮城県民謡の「斎太郎節(さいたらぶし)」でした。しぶい選曲ですが、その先生が前にいた学校では高学年で何とか取り組んだ曲と言っていました。それを4年生がやるということで変なところでスイッチが入り楽譜も読めないくせにリコーダーを猛練習しました。

 今でも指が動くし、階名を覚えているのでよっぽど練習したのだと思います。「ファララファラ~ラファミファ~ラシ♭レーミレミファー」といった感じ…。朝練習みたいなものがあって一人ずつ教室でリコーダーを吹いた記憶があります。どこかの「吹奏楽部かよ!?」とツッコみたくなる練習風景ですね。うちの部でも朝練で一人ずつテストなんてしないのに・・・。その年に同じクラスだった女子のピアノに感化されて音楽に目覚めました。

 翌年の5年生からピアノを習い始めるという遅いスタートでした。だいたいピアノ習う人って3歳からとか小1からとかそういった感じでした。同い年の友達は両手で有名な曲が弾けるのに自分は始めたばっかりでたどたどしい演奏だったので恥ずかしい想いもしました。とはいえ、今でもお世話になっているピアノの先生に出会えたのは人生でかなり幸運なできごとです。それからもう1つ幸運な出会いが5年生のときに器楽合奏で「生命の息吹」を演奏し、合唱で「tomorrow」をやったことです。当時、放映は終わっていましたが、両方ともNHKの生き物地球紀行に関わりのある曲でした。楽器と歌でそれぞれやったわけですが、曲が似ているのです。理由は簡単で作曲家が同じなのです。10歳のときからすっかり杉本竜一先生の大ファンになってしまいました。

 音楽発表会が終わって「生命の息吹」を演奏する機会が終わってしまうのが悲しくて自分で楽譜を書き写して多重録音みたいなことをやっていました。もしかしたらあれが初めてのアレンジだったのかもしれませんね。どうでもいい話ですが中学生の頃から使っている携帯のアドレスに「r.s」が入っているのは杉本竜一先生へのリスペクトの意味を込めています。昔は、アドレスに恋人のイニシャルを入れるのが流行りだったので誤解されたこともあります…。

 そんなこんなで小6では音楽委員会というものに所属して運動会でバスドラムやったり朝会の校歌でバスマスターをやったりしました。この頃からベースラインで合奏を支える片鱗があったのかもしれません。いまだに「バスマスター」ってすごい名前の楽器だなぁと思ってしまいます。今でも小学校で使ってるのでしょうか。キーボードでエレキベースとかウッドベースの音を使えば気軽に代用できてしまう気もするのですが…。学校行事としての音楽発表会では「オペラ カルメン」より「第1幕への前奏曲」を演奏しました。ソプラノリコーダーの楽譜はわりと簡単でしたが、鍵盤ハーモニカがやっているメロディーをなぞっていた記憶があります。人生初のトリルということです。もとがオケですから合奏する喜びを味わえるクラシックの名曲です。

 

 この次の年(中1)にKMD少年は、「吹奏楽」に出会います。

 

 

 


《ドレミファ器楽》「カルメン」第1幕への前奏曲(M8器楽倶楽部)

伝説の名演

 今となっては昔のことだが、コンクールにおける伝説的な演奏が数々あります。

ブレーンの企画はそんな伝説の演奏を追体験できるようになっています。

https://www.brain-shop.net/shop/pages/legendary.aspx

 

 収録作品は、いずれも名演なのですが、個人的には「利家とまつ」が当時鳥肌ものだったことは記憶しています。

2002年(第50回)
根上町立根上中学校 指揮:田中一宏
利家とまつ」~加賀百万石物語~ オリジナル・サウンドトラックによる吹奏楽のための交響組曲より渡辺俊幸

 


【吹奏楽の伝説 ハイライト 2】中学校部門-2 《レジェンダリー・リターンズより》

新天地での「Takarajima」

 12月に開催予定の本校吹奏楽部の定期演奏会で「宝島(真島アレンジ)」を演奏します。3年生の曲のセレクトが素晴らしい。吹奏楽の定番曲(アレンジ作品でありながら)として名高い「宝島」です。

 NSBに革命をもたらした真島先生が編曲をした「宝島」ですが、違うバージョンがあることは吹奏楽ファンでも知らない人がいます。真島先生自らがリアレンジした小中編成版です。こちらの楽譜はアトリエ・エムから出版されています。

https://www.atelierm.net/catalog/detail/code/TM0127S

 この楽譜のいいところは、ソロの楽譜が色々ついてくるというところにあります。本来、アドリブソロは自分で考えるべきものですが、中高の現場ではガイドとなる手本がほしいものです。コードだけが載っている楽譜もあるのが嬉しいポイントです。今回は、こちらの楽譜を購入しました。今はサイトが見れませんが、某コンテストの課題曲でもあります。

 吹奏楽版の「宝島」といえば吹奏楽ポップスのド定番です。自分自身は、中高生の現役時代に一度も演奏したことがないのですが、指揮者になってからは何度も演奏しています。自分のバンドで演奏するのはもちろん、合同バンドでも取り上げたり、厚かましいながらも他団体の宝島を振ったりしました。

 よその団体が「今度、演奏会で宝島やるんだけど合奏しにきて」みたいな依頼をよく受けてました。ポップスに対しては、かなりのこだわりを持って演奏活動をしていたこともあって(自称:ポップスは専売特許)声がかかったわけです。

 昨年度、所属する団体が変わってからまだちゃんとポップスをやっていないので「宝島」をレパートリーにあげることは本校にとってもプラスになると考えています。まっさらな状況からポップス特有の合奏をして曲を仕上げていく作業は楽しみでもあります。この様子を動画に記録しようと計画中でもあります。コロナ禍の秋冬に指導者研修会が開きにくいということである吹奏楽指導者から提案されました。

 宝島は、盛り上がる楽しい曲であることは間違いないのですが、金管のリフが終わった後のサビになると個人的には悲しさを感じます…。楽しい時間が終わってしまう悲しさと言ったら良いのでしょうか。単純なリピートですから、サビ始まりのコード進行は全く変わらず「F△7→Am7→Dm7→Cm7→F7 13」となっているのに2回目が切なく聴こえてしまうのです。この感じに共感してくれる人に出会ったことがないのですが、初めて宝島を指揮したときから今もそれは変わっていません。多分、合奏でもこの話はすることになると思います…。字数が1100字を超えたので、また宝島については練習が進む中でブログにおいても語ろうと思います。

 

 「宝島」の演奏はいくらでもネット上に出てきますが、さきほど話題にあげた後半のリピート部分で一味違うことをしている演奏が「ぱんだWO」の演奏です。コメント欄にもありますが、ホルンがものすごいことになっています。アフリカン・シンフォニー、ウルトラ大行進、スクーティン・オン・ハードロックなどを彷彿させる凄まじいグリッサンドとなっています。ハイDを通り越してなんとハイFで演奏しています。こういう楽譜からはみ出す演奏はわりと大好物です。


宝島

指揮の昔話3

ある指揮のレッスンにて…

 

 力が入りすぎてコンサートマーチを振っているのに「ショスタコーヴィチの5番みたい」と言われてしまいました。別のレッスンでも「エル・カミーノ・レアル」の冒頭部分を振った時にも力みを指摘されました。

 

 指揮棒の握り方を見直しました。もともと親指と人差し指で強くつまみすぎていました。グリップの握り方の映像を見直して、ある指揮者の方の映像と見比べて調整してみました。さらに三拍子の図形や置き止めの仕方なども習い始めてから変わりました。

 1番気を遣うようになったのは左手と右手の使い分けです。右をコンパクトにテンポキープして左手で表現することには、今もこだわっています。ある指揮者の先生からもその点は褒めていただきました。

 2020年は、まだ指揮のレッスンを受けていません・・・。このまま終わってしまいそうな気がしています。機会があれば習いたいものです。