※昨日「公開する」ではなく「下書き保存」になっていましたので日付が変わってからの更新となりました。
土曜日は地元巡りでしたが、日曜日は都会に繰り出しました。暑いのか寒いのかよく分からないシーズンでしたが銀座ブロッサムまで行きました。師匠が常任指揮を務める日本橋オペラのレオノーレ(日本初演)を聴きに行きました。同団体のオペラは5月の「カヴァ×2」にも行っています。
ベートーヴェンのオペラを聴くのは初めてでした。レオノーレはフィデリオの初稿であり、いわば原典版です。3幕になっていますが日本橋オペラが構成した流れはストーリーのテンポ感が良くわかりやすいものでした。演奏は管楽アンサンブル&ピアノというのも興味深い点です。吹奏楽人間からするとアンサンブルコンテストの時期ですからプロの管楽アンサンブルを聴けたのも良かったです。フレックスというか無秩序なごちゃ混ぜアンサンブルのインフラが激しい世の中ですからこう言った名アレンジと金管と木管の重なりのイメージはたくさんの人に聴いてもらいたいです。
今回、特記すべき点としてはピアノを演奏したのがシュテファン・メラー氏であるということです。メラー氏はベートーヴェンの権威でいらっしゃいますので生演奏が聴けたことは人生の財産となります。マエストロとメラー氏はザルツブルク時代の同級生ということで今回の共演が実現しています。音楽業界あるあるとして凄い人の知り合いは凄いのです。
通常オペラは、悲劇中心ですがレオノーレはハッピーエンドなので爽快感があります。日本橋オペラの素晴らしい取り組みとしては、ボーカルスコアの公開、そして記録用の動画公開をされています。誰でも手が届くところに、後世に残すというところが利益だけを追求するプロとは違うわけです。