kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

Eテレで本格的な吹奏楽

 今日は14時からEテレで佼成ウィンドの演奏が放映されました。

体感!迫力のマルチ画面 〜華麗なる吹奏楽の世界〜 - NHK

 中学校はテレビの視聴ができる環境がないのですが、どうにかしてリアルタイムで鑑賞したいと思って「NHK+」を使用しました。ただ、授業で使うタブレット端末からだとフィルタリングによってサイトにアクセスできなかったので校務用PCを使いました。めちゃくちゃ長いLANケーブルを使って強引に視聴環境を整備しました。もちろん、プロジェクターで投影&1Kで立体音響を実現。学校でできるパブリックビューイングとしては上出来ではないでしょうか。

 部員で演奏会に出かける機会というものは年間を通してあまりありません。生演奏が1番ですが、こういうTV放映も貴重な機会です。今回はカメラをたくさん使ってのマルチアングルコンサートだったので演奏者がより近くに感じられました。これは生のコンサートではできないことです。指、息、表情など細かいところまで勉強になります。

 練習も大事だけど音楽に触れることも大事だと考えています。定演や全国大会に向けての練習は時間的にも短く、本当はたくさん練習すべきではありますが素敵な音楽に触れることも大事なことです。もっと「練習すべき」という意見もあるかもしれません。でも、部員みんなで同じコンサートを鑑賞するという音楽体験も吹奏楽部としては重要な活動です。こちらがそういう場を作ることで「アルメニアン・ダンス」などをはじめとする曲を聴くことができます。

 理想を言えば部員みんなで、立派なホールに出かけてプロの生演奏を聴けたら最高なんですけどね・・・お金の問題があるので無理ですが、そういう経験をさせてあげることができたら成長につながると思います。自由に使えるお金が50~60万円くらいあれば、全員のチケット代と大型バス代に充てられるのに…と思ってしまいます(笑)。私は初めてプロの吹奏楽を聴いたのは高校2年生の秋だったと記憶しています。これは人生における大きな後悔の1つです。もっと早く、プロの演奏を生で聴くべきでした。

 どうか、世の大人の方々へ・・・映画に行く、遊園地に行く、美味しいものを食べる、旅行に出かける・・・といった流れの中に「演奏会でプロの音を聴く」という機会を取り入れてみてはいかがでしょうか。