来年度の吹奏楽コンクール自由曲は、J.スウェアリンジェン作曲の「INTO THE JOY OF SPRING」です。
11年前にもコンクール自由曲として取り上げました。その時よりも新2、3年生の人数は少ないのですが、小編成でも十分に聴きごたえのある作品だと思っています。
近年の吹奏楽コンクールのレパートリーからいうと流行りではないかもしれません。中には「スウェアリンジェン作品は、初級バンド向けの曲ばかりでコンクール向きではない」というお考えの指導者もいます…。そういう指導者に限って作品の本当の価値を理解していません。スウェアリンジェンほどオーケストレーションが上手い作曲家は昨今人気の邦人作曲家の中にどれだけいるでしょうか。
アクセントの付け方、打楽器の活かし方、和音の移り変わりの魅せ方など、どれをとっても素晴らしいのです。コンクール自由曲は、時間をかけて取り組む大事な1曲です。子どもに触れさせてあげたい作品であるべきだと考えます。昨年、私が指揮を務める綾瀬市中学校吹奏楽団で「センチュリア」を演奏しましたが、やはりこれも素晴らしい作品でした。そして、中学生との相性も良い。
今日は30分ほどですが、初の合奏でした。2楽章(今の季節にぴったり)を少しだけ流したのですが、音をしっかりと並べるだけで実によく響くのです。私もこういう曲が書ける人に少しでも近づきたいものです。