kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

質問箱5 コロナ禍での吹奏楽部

質問

 コロナ禍において吹奏楽部の活動が大きく変化しました。なかなか厳しい状況にあります。顧問として子どもたちにできることはなんでしょうか。

(20代吹奏楽部顧問)

 

 同じことで頭を悩ませている先生が全国各地にいることでしょう。私も現在進行形で模索中ではあります。地域差もあるし、生徒を取り巻く現状も当然違うので一概には言えないけれど、今まで私が取り組んできたことを整理する意味でもお答えしたいと思います。

 

 【部活動ができない場合】

 休校や活動制限でも顧問にできることはあります。環境面の整備です。

・準備室を合計8時間かけて掃除。

・楽器を楽器屋さんに預けて時間のかかるメンテナンス。

・曲を書く。

 

【感染対策をしての練習】

・演奏時の飛沫について実験結果を参考にする。

ヤマハ | 管楽器・教育楽器の飛沫可視化実験 (yamaha.com)

・マスクをつけるとき、外すときのメリハリをつける。

・手洗いや検温など日頃のルーティーンを確立する。

 

 【相次ぐイベントの中止】

・自分たちで本番を作る。

 2020年度、観客を動員した独自の吹奏楽コンクールと定期演奏会を実施。

 「やりたいからやる」ではなく関係機関との連携がポイントです。

・保護者向け動画配信

 動画撮影、編集を本格的にするようになりました。

・様々な発表の機会を探す。

 オンラインコンテスト、録音審査など学校のスケジュールと合う範囲でエントリー。

 

 感染対策はもちろんですが、子どもや保護者の不安を払拭することが大事です。音楽は不要不急と言われてしまうかもしれませんが、ものすごい大きな力があります。頭をひねって考えることを楽しむことが顧問に求められるのかもしれません。