例年、名古屋に行っていますが今年はオンライン上で開催の吹奏楽ゼミナール。
今日は以下の3つの講座でした。
①楽曲分析入門(鈴木英史先生)
アルヴァマー序曲を題材にスコアをどう読み解いて楽曲に迫るかというものでした。専門用語をあえて多用せずに吹奏楽の現場に合わせたアプローチで参考になりました。♭が3つついているEs durで書かれているのに冒頭がBdurを元に構成されていることについてのお話がためになりました。とかく現在の吹奏楽は「音源を聴く→楽譜を注文→楽譜を読む→演奏する」という流れが主流になっていることもご指摘されていました。ゆえに楽譜を読むというところがいい加減になりがちです。年明け以降に鈴木先生アレンジの作品を取り上げたいと思っていましたので改めてスコアを読むようにしたいと思います。
②管楽器指導法入門(橋本眞介先生)
毎年、興味深い話をしてくださいます。金管経験者としては知らないことたくさんあります。でも今さら聞くことができない部分を丁寧にご指導してくださいました。息の流れや姿勢のことなど年明け以降の指導に生かしていきたいです。この講座は録画撮影の許可がでました。生徒と一緒に復習したいと思います。
③吹奏楽指導者入門(野中図洋和先生)
音階、音程、音名、楽語など入門編ならではの内容でした。私の指導する学校では、年明けに「中学校吹奏楽アカデミー」を開催しているので今日のような内容を生徒にしっかりと教えたいと思います。講座の最後に野中先生が、「基本的な内容だけれどもどれだけちゃんと生徒に教えられているか」ということをおっしゃっていました。これは一種の問題提起だと思います。指導者は自分が知っている常識を生徒も知っていると思いがちです。やはり丁寧に教えていくことで巡り廻って練習時間の短縮にもつながると感じました。