kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

第40回 吹奏楽ゼミナール2日目

 神奈川を出たあとに家の方で色々ありまして、大変なことになっておりますが私は名古屋で吹奏楽のお勉強です。9:00~18:30まで丸一日吹奏楽漬けでした。

 

ということで今日のおさらいです。

「中級指揮法」が2コマ行われました。昨日と同じモデルバンドでしたが、今日の講師は私も以前教わった川本先生でした。受講申し込みに遅れてしまったので本日も聴講生でした。曲はホルストの第1組曲。曲想に応じた叩きの位置、快活なところでは図形を小さくしないとかえって重くなってしまうこと、メロディーだけでなく和音の切り替わりを意識して振ることなどを学びました。

 午後は甘粕先生による「バンドトレーニング法」です。国際的なコンクールでも成果を挙げられた今最も注目されている指揮者であり、バンドディレクターです。「だれ吹」のDVDシリーズでもお馴染みで楽しい初心者指導は、日頃から参考にさせてもらっています。すぐにでも試したくなるトレーニング術はもちろん、プレイヤーの乗せ方なども参考になりました。

 続けての講座は、あの「ジェネシス」の作曲家でもある鈴木英史先生による「吹奏楽スコアリーディングを学ぶ」です。スウェアリンジェン作曲の「ロマネスク」を題材にしながら、スコアを読み解いて実践的な指導につなげる術を学びました。作曲者や指揮者は「音を出さないチーム」だからこそ、プレイヤーが音を出す前の段階でしっかりと音楽の全体像をとらえておく必要があります。作曲家ならではのスコアの読み方(楽譜以前に表紙などにも注目)も参考になったし、ロマネスクの中の「F」のユニゾンは今まで見過ごしていました。FのユニゾンからEsのⅠの和音につながるさまは「ジェネシス」のデジャヴでもありました。発見の多い講座となりました。

 最後の講座は「管楽器指導法」は、木管楽器の講座を選択しました。橋本眞介先生の講座はすでに何度か受けていますが、クラリネットはいまだに分からないことだらけなので改めて受けにいきました。なんと名古屋市立神丘中学校(玉谷先生が現顧問)の1,2年生のクラリネットパートの生徒さんがモデルとして参加されたのでリアルな中学生を前にした実践的な指導法を学ぶことができました。これは過去にないパターンです。息の方向、マウスピースの加え方、息の流れのチェック方法などをチェックする方法は実践的で私でもできる方法でしたので年明け以降に実践しようと思います。

 明日でいよいよ最終日。楽しく学んで神奈川に持ち帰りたいと思います。