伊藤康英先生のYoutubeが深すぎる・・・。
初めて私が伊藤先生の名前を目にしたのは、吹奏楽のための抒情的「祭」の作曲者名としてでした。演奏したことはないけれど中学時代に何度もCDで聴きました。高校1年生になって吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」の「Ⅲ 祭り」を演奏してひたらすに感動しました。
日本が誇る作曲家、指揮者であり、楽曲分析のブレーン、そして教育者であるという側面もある、まさに第一人者です。その伊藤先生がご自身のYoutubeチャンネルで今年度の課題曲Ⅲ「ジェネシス(鈴木英史 作曲)」について解説されています。
和声に注目が集まるジェネシスですが、あえて旋律に着目し「ほんとうはアウフタクトの曲ではなかろうか」という提言をしています。本編に入る前に日本や世界の名曲を譜例にあげながら、我々がよく知っている旋律もアウフタクトをとらえることでフレーズ感を持たせることに成功するのです。西洋音楽の作曲技法で書かれた曲であることから、西洋的な語感を意識することで流れが変わってくるのです。2つ目の後半の動画では中間部を取り上げていますが、私自身この部分の拍感はどこか浮いていたような気がしていましたが、伊藤康英先生の解説を聞いて腑に落ちました。洗足学園音楽大学では素晴らしいこんなに素晴らしい先生から教えてもらえるのか、と思うと音大も羨ましく思います。
「ジェネシス」といえばやっぱり和声がポイントです。なんと