新幹線や空の便、高速道路道路は閑散とした状況という異例のゴールデンウィークが始まりました。「STAYHOME週間」ということで、これまで以上に感染拡大防止に努めていきたいと思います。日々、発表される感染者数に一喜一憂するのも疲れてしまいますが、自粛の効果は少しずつ数としても出てきているように思います。
さて、家でできる音楽活動ということで編曲活動を進めておりました。具体的な内容には触れませんが、全世代の人が楽しめるメドレーを作っていました。もちろん、本校で演奏するためのアレンジで15名でできる小編成吹奏楽用の楽譜になります。今日の午前中にスコアが完成しました。8分半にもおよぶ吹奏楽ポップスにしては、少し長めの作品になります。4月中に完成できるといいなと思っていたので、形になって少しほっとしています。ここからパート譜の作成に移ります。
今日は、東京佼成ウインドオーケストラの定期演奏会の模様がアップロードされました。正指揮者ではなく、首席客演指揮者による演奏です。高橋悠治 氏によって作られた「透影」は10分弱の現代曲です。「透影」と書いて「すきかげ」と読みます(少し国語の先生らしい書き込み)。現代曲は、難しいと思う人も多いと思います。実際、難しいです。そう感じる人こそ、ぜひ2回、3回と聴き流してほしいです。1回聴いただけで心の中にすっーと入ってきて口ずさめるような曲ではありませんが、繰り返し聴くことでたくさんの発見があるのが現代曲の良さだと思っています。クラリネットのアンサンブルから曲が始まりますが、緊張感がなんとも言えません。ブレスを感じ取りながら聴くのも良いかもしれません。編成も決して大きい曲ではなく、ソロやアンサンブルに注目しながら聴くことができます。昨今の吹奏楽の課題は「音の洪水状態」です。整然とし、なおかつ高い個々の技術力が光る演奏はスクールバンドの目標の1つとなる演奏です。ウィンドアンサンブルのあるべき姿の1つにも思えます。「難しい現代曲」と壁を作るのではなく、中学生にも視聴してほしい動画です。
第136回定期演奏会
2017年11月23日(木)
東京芸術劇場 コンサートホール
指揮:飯森範親(首席客演指揮者)
演奏:東京佼成ウインドオーケストラ
高橋悠治/透影[TKWO委嘱作品]