異例の状況でのスタートとなりました。教育現場では職員の異動があり、新たなメンバーを迎えての幕開けとなりました。私も今の学校に異動してから1年になるわけです。刻一刻と私たちを取り巻く環境が変化しています。何にせよ、学校が始まった時のためにできる準備をすることが教職員のやるべきことです。生徒が安全・安心に学校生活を送り、登校したからには何かを学んで帰れるという環境をつくっていく必要があります。それは学級経営、教科指導、そして部活動でも同じことがいえると思います。
部活動は「教育課程外」でありますが、もちろん「学校教育の一環」として行われるものです。位置づけを論じてもしょうがないのですが、「部活動」が果たす役割は私の経験上、大きいものです。部活動でなければ教えられないもの、体験(経験)できないもの、学べないものがたくさんあるからです。自分自身の中高生時代、そして教員になってからもその考えは一貫しています。
だからこそ、もし部活動が再開したときには練習メニューを言い渡すだけでなく目的を持って教育活動を行うべきと考えます。現場を取り巻く環境は今までと違うわけですから「3密」を避ける環境整備も責務となります。
県立の高等学校では、2週間ほど休校が延長されました。都立学校は5月の連休明けまで休校が伸びました。「東京吹奏楽団」が、コンクール課題曲のワンポイントレッスンの動画を4月いっぱい公開しています。この期に及んでコンクールという批判もあるかもしれませんが、「コンクールのためのレッスン」と限定して考えるのではなく、こういう曲を練習するときには、何に気を付ければよいのかを学ぶことができます。日本の教育は残念ながらオンライン配信の設備が十分に整っていません。このようなツールが教育の一助になると思っています。専用アプリのインストールが必要になりますが、気になる人はチェックしてみてください。
吹奏楽部員の自主練習を応援!東京吹奏楽団によるコンクール課題曲の演奏とワンポイントアドバイスをJ:COMが全国にアプリで無料配信