kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

高校の定演に混ざってきた日の話

2024年3月19日の話・・・

 

 地域によって多少の差はありますが、3月は吹奏楽定期演奏会シーズンです(本校吹奏楽部は12月ですけどね…)。年度で動いている学校教育の現場でいえば、3月は集大成の時期ですし、卒業シーズンと被りますからスクールバンドにとっては1つの区切りとなります。

 19日(火)は、思いっきり平日ですが、合同練習でお世話になった県立高校の定期演奏会がありました。こちらの顧問の先生から第3部で賛助出演のお話をいただいていたので5時間目終了後、年休をとってすぐにホールに向かいました(かなり大事な会議あったのですが、吹奏楽も大事なんで…)。私だけでなく有志参加の中学生も10数名ステージで共演させてもらいました。夜に行われる定期演奏会ですから中学校吹奏楽部としての参加はできないので、保護者の了承を得た有志による個人的な参加としています。

 第3部は、JBA会員で年末の吹奏楽ゼミナール等でもお世話になっている杉本幸一先生による編曲の交響組曲「シネマ・トリロジー」 でした。グレード5の本格アレンジでピアノや歌入りの壮大なスケール、オリジナルキーも多かった気がします。楽章ごとにバラ売りしている楽譜ですが、こうやって交響組曲をコンサートのメインとして全楽章50分くらいかけて演奏するのは、クラシックコンサートのようで素晴らしいことです。曲間にナレーションを入れるのは、どこかの中学校が毎年やっている「朗読と吹奏楽のためのシリーズ」を彷彿させてちょっと面白かったです(しかも、ジブリ作品で)。

 そんなに練習時間が確保できない中でのコンサート出演だったので中学生にとっては大変な道のりでした。合奏ではご迷惑をおかけしましたが、100回の練習よりも1回の本番と言われるくらい本番のステージは良い経験になります。プレイヤーとしてステージに立つ大変さ、厳しさ、責任などを1、2年生が感じ取って次につなげてくれることを期待しています。さらには受験を終えた3年生がたくさん参加してくれました。うちの吹奏楽部は12月のポプコン全国大会で引退だったので、こういう形で3年生と共演できたこともうれしかったです。

 そして、高校3年生の吹奏楽部員はこれにて引退です。定演1曲目が生まれた年の課題曲ということで「マーチ 春風(2005年課題曲)」でした。私は中3だったのでめちゃくちゃ懐かしい課題曲です。まぁ当時、吹奏楽部員に春風の話をしてもB編成だったので誰も話題に乗っかってくれなかったことも含めて思い出です。今年の高3の代は印象的でした。直接の教え子でもないのですし、関わった時間としては数日なのですが個人的には親近感の強いメンバーです。ゲネプロや休憩のちょっと時間にもよく話しかけてくれたし、中学生の面倒もよく見てくれました。高校生にも感謝です。また、どこかで会えることを楽しみにしています。高校卒業&吹奏楽引退おめでとうございます!

 

 3月下旬は、吹奏楽指導のお手伝いで関わらせもらっている高校の定演が続きます。さすがに楽器を持って定演に参加はしないけれど、高3の生徒ともお別れが続くことになります。自分のところの学校とは一味違う寂しさが続きます。それだけ中学校以外にも吹奏楽のお仕事が増えてきて良い出会いが多くなったということですね。

 

では、最後に今日、演奏した曲をまとめておきます。

第3部

交響組曲「シネマ・トリロジー」 ~スタジオジブリ・コレクション~

杉本幸一編曲

第1楽章「Sky-Flight」

第2楽章「Intermezzo

 第3楽章「Song-Finale」

 

アンコール

ディープパープル・メドレー

SAKURA