kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

適切と不適切

 学期末事務作業は、今のところ順調に進んでいます。ここからは来年度に向けて怒涛の会議ラッシュです。部活に顔を出せる時間も減ってしまうので、行けるときにしっかりと顔を出しています。30分程度でも基礎合奏をするとサウンドが少し良くなっているように思えます。ただ、サウンドを進化させていくのは、時間のかかる作業です。種をまいて水をやる作業と同じ。いつか芽を出して、やがて花開く時まで丹念に育てていくことが大事なのです。

 吹奏楽部の指導と言えばニュースにもあがっていましたね・・・

吹奏楽部指導で“女子生徒の楽器くわえる” 60代の男性指導員 中学校は把握も大阪市教委に報告せず(ABCニュース)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース

 

 このニュースには様々なコメントも寄せられていますが、やはり「信頼関係」というものがポイントなのかなと思います。楽器を吹いたり、腹部に触れたりすることでより直感的な理解を促して成長する例もあれば、それが嫌で精神的に苦痛を受ける場合もあります。同じ指導でも受け止め方がまるで違うということは、実は私自身も経験があります。何かと自校以外にも教えに行く機会が多い人間なもので・・・。同じ指導でも感謝されることもあれば、不適切な指導と受け止められるケースは吹奏楽に限らずたくさんあるものです。教える側と教わる側の熱意がしっかりと信頼関係として結びついていればトラブルにはならないのだと思います。

 「吹く」「触れる」というところがマスメディアによってクローズアップされがちですが、嫌な想いをした生徒が生まれてしまったことは「信頼関係」が希薄だったことも要因の1つと考えられると思います。ちなみに、某ドキュメンタリー番組の中でも全国バンドの指揮者が生徒の楽器を吹く場面は地上波で放映されましたし、DVD化もされています。