kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

学校の先生と課題曲

 基礎合奏をして音を丁寧に重ねるとちゃんと倍音が響いてくることを確認できた今日この頃です。しばらくは本番もないのでサウンド作りに時間をかけていければと考えております。

 今日も私的課題曲シリーズです。学校の先生と課題曲。学校の先生をされながら課題曲の作曲者となる方はわりと多いです。その中でも私的レジェンドは3名。

 あまり演奏される機会はないかもしれませんが、岡田先生の「追想~ある遠い日の~」とても深みのある作品です。岡田先生には高校3年生のときに「芸術総合(音楽)」を教わりました。1年間だけでしたが、在学中も貴重なお話を伺えたし、卒業後も自分が指揮者を務めていたバンドに2回も作品提供をしてくださいました。初演の指揮者となれたのは誉れでもあります。過去に先生が自作自演でこの曲を取り上げたコンサートも運よくいくことができました。


第50回 全日本吹奏楽コンクール 埼玉県 奏和奏友会吹奏楽団 課題曲 II 追想 ~ある遠い日の~

 自作自演といえば、吹奏楽界に残る伝説の名演は2004年ですね。田嶋先生の「エアーズ」。語るまでもありません。確か課題曲のあとに拍手来ちゃった…という名演。卒業式で演奏するという学校現場ならではの使用用途も生徒想いの先生の素晴らしさが伺えます。とある演奏会でロビーにいた田嶋先生に握手してもらったのは良い思い出です。


2004年 吹奏楽コンクール 柏市立柏中学校 課題曲Ⅱ エアーズ

 

 それから大好きな内藤先生も。これも現場の生徒を思い浮かべて書かれた作品。アルトサックスの女の子・・・。


吹奏楽のためのインヴェンション第1番(Invention No.1 for Band)

 

 私的レジェンドは3名ですが、きっと将来的に課題曲の作曲者になるであろう人が自分の中で1名います。同い年で中学校の先生をしながら細々と作曲活動をしている方です。それが何十年後かは分かりませんが、彼の作品をもっとも多く指揮しているのが私です。果たしてこの未来予想図は当たるのか。運命やいかに!