kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

嬉しいこと

 今日は更新するつもりはなかったのですが、嬉しいことがありましたので記録を兼ねて更新します。今からちょうど1ケ月ほど前の5月4日にある出版社に編曲申請の方法について問い合わせをしました。某ミュージカルで使用されている楽曲を小編成吹奏楽にアレンジしたいと思ったからです。

 すると、7日に出版社の中の国際部の方から連絡が入りました。権利者の意向で5曲までなら…ということで5曲を組み合わせたメドレーの形をとることにしました。ただし、使用申請の流れとしては出来上がった作品をデータ化して出版物使用申請書とともに送付するという手続きでした。要するに編曲譜を海外の権利元に送って使用の可否を問うというものです。

 10日後の18日にスコアの第1案が完成しました。書類とともに送付しましたが、なにせ出版社勤務ではないですし、一般的な出版目的ではありません。あくまで勤務校の吹奏楽部で使用するための編曲になります。書類にどうやって書いたらいいやら分からない部分もいくつかありました。ひとまず送ってみるとすぐに「書類の書き方違うよ」という連絡がきました。言われた通りに手直しして再送・・・。

 そこからさらに10日後の28日に海外権利元で確認しているという連絡が入りました。自分の編曲が原曲を損なう恐れのある編曲かどうか審査されているようなものだと感じました。味わったことない緊張感でした。

 そして今日。ちなみに、長い休校が終わって分散登校が開始する日でした。午後組みの下校後の消毒が終わって職員室に戻りメールを確認すると出版社から「使用可」の連絡が入っているのに気づきました。ということは編曲作品として「ある程度の形を成している」と自分で勝手に解釈しました。何はともあれ、これで編曲許諾を正式なルートで得たことになります。たまには良いことありますね。

 JASRAC著作権使用料に関する手続きをとってほしいとのことだったので帰宅後、インターネット上で手続きをとりました。いまだにこの手続きがよく分かっていませんが、手続き自体は受理されました。間違っていたら申し訳ないのですが、おそらく忘れたころに著作権使用料の請求書が郵送されてくるはずです。

 今まで何作品も編曲をしてきています。出版社(著作権者)に電話をしたりメールを送ったりして編曲許諾を取り付けてきましたが、今回のような形で許諾を得たのは初めてになります。演奏をするのが楽しみということもありますが、曲を書く人間として少しは認められたような気がしてとても嬉しくなりました。国語教師でも曲を書けるんだということは趣味を超えて特技になりつつあります。もし、AIに教員としての仕事を奪われる時代になったらどこかの出版社に転職でもしようと思いました(笑)

 今日の内容は中高生向けの吹奏楽情報ではありません・・・。自分の音楽活動のことになってしまいました。でも、これが元々の設立趣旨なのでご勘弁ください。最後になりますが、1200字を超えるこの記事を読み終えた方は非常にマニアックな読者であると認定いたします。