kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

浄書ソフト

 現在放送中のNHKの朝ドラ「エール」は作曲家古関裕而さんをモデルとした作品になっています。作曲家が知られるのは曲が有名になったあとになるので、それまでの苦悩というものは一般には広く知り渡りません。普段は、あまりテレビを見ない生活をしていますが、このドラマはささやかな楽しみに1つになっています。

 家にいる時間が長かった連休中に家にある楽譜を整理していたら、手書きの楽譜が出てきました。10年くらい前から浄書ソフトを使うようになったので中高生時代は手書きで楽譜を書いていました。厳密にいえば1番古い手書きの楽譜は小学5年か6年のときのものになります。過去に書いた楽譜は今以上に稚拙なので見るのも恥ずかしく、いくつかは「封印」しています。

 最近は、身近に色々と楽譜を作るソフトが溢れてきています。手書きをしないのは言うまでもなく、PCを使わずにスマホで!という人もいることでしょう。私はスマホを持つようになったのが去年なので、もっぱらPC派です。

1番最初に使っていたソフトは「MuseScore」です。

Muse Score

https://musescore.org/ja

 無料でここまで機能が充実しているソフトは珍しいです。無料の浄書ソフトを調べると体験版が多く、保存や印刷ができなかったりパート数や小節数に制限がかかってしまうことも多くあります。さらに、MusicXMLMIDIなど、多彩な形式を介して他のプログラムと連携できる柔軟性を持ち備えています。「Muse Score」で作ったデータを他のソフト(アプリ)で活用できるところもメリットです。

 

 大学生になって少し稼ぐようになってから導入し、今もなお使い続けているソフトが「Finale」です。2020年5月7日現在、バージョンは「Finale25」を使っています。(今は、26までバージョンがリリースされています)

Finale

https://www.finalemusic.jp/

 プロ御用達のソフトですから決して安くはありません(アカデミック版などで安く買うこともできたと記憶していますが…)。実際にいくつかの出版社では、このソフトを使っていますし、私が知っているプロの作曲家も使用しています。高機能すぎてがk譜を作る上でできないことはないと言われているほどのソフトです。私は半分くらいの機能しか今もなお使っていないかもしれませんが、それでも見た目の上では出版譜と見分けがつかないレベルの楽譜を仕上げることができます。数年間に拡張子がmusxとなったためファイルサイズもだいぶ軽くなっています。PCに負荷をかけずに作業できるのも素晴らしいところです。知り合いの作曲家とは作品ができるとそのままデータをメールに添付してやりあうのが日常になっています。数年前にはある中学校の先生がコンクールの自由曲のアレンジをしていました。こうしたいんだけどどうやったらいいのだろうと悩むユーザーのおひとりでした。そんなとき私が毎日、フィナーレを開いているということをいったら使い方について度々電話がくるようになりました。ちょっとしたサポートデスク業務ですね。これからもFinaleは私の相棒です。