kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

Hornに注目して宝島

 体育祭予行練習は、毎年のことながら日焼けします。普段は太陽の下に出て生活することがないので長時間外に出ているだけで体力が消耗されます。予行練習と当日で二段階日焼けするのが毎年恒例になっています。体育祭の翌週にいつも吹奏楽部の本番があるので、日焼けした状態でステージにあがることにもなります。指揮者、作曲者というものは、どちらかというとインドア派ですから日焼けすることが少ないのですが…。

 予行練習で体力的にきついのは生徒も同じですが、放課後の部活もよく頑張っていました。今の中学生は私のときよりも忙しいので、部活後にも塾や習い事、家のお手伝いをこないしているので大変です。10代ならではのエネルギー量だと思います。

 そんな中で練習している吹奏楽部員ですから本当ならば練習に顔を出してアドバイスの1つや2つしたいものですが、体育祭の打ち合わせや別件の会議などがバンバン入ってきます。結局、会議が終わったのが最終下校時刻の15分前・・・。

 部活動地域移行では、教職員の働き方改革も狙いの1つになっています。ただし、地域移行が完全に実施されたとしても、それで業務改善がなされるかというと全くそんなことはありません。まさに今日の流れがそれを象徴しています。先生たちが忙しいのは部活動があるからではないのです。

「部活動が学校現場からなくなったんだから仕事がスムーズに進むだろ」

なんていうお門違いな発言が独り歩きしないか危惧しています。

 

 地域移行が成されて、兼業指導者として夕方に別の勤務地へ赴くようになったら夕方に学校から先生が減ることになります。そうなれば元々ある膨大な仕事を「残された職員(兼業届を出していない職員)でこなす」というしわ寄せが発生してしまいます。これって本末転倒ですよね。少ない人数で現場を回し、兼業している先生は指導が終わってから残業をする…。場合によっては、もっと過酷な労働条件になってしまうケースも出てきてしまうかもしれません。そうならないような仕組みを作っていくことも私の仕事の1つです。

 

 さて、今日の宝島は「ホルンがすごい」がキーワード。

 こちらはPWOの宝島。後半のサビのホルンがhigh Dでなく、その上のhighFまで突き抜けています。ある種の限界突破を体現している演奏です。

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 次は、ヤマハ吹奏楽団。

 サビでトランペットがさりげなくオクターブ上げしているところ(スタートはhighF)や吹奏楽版の元祖ソリスト須川展也先生のソロも当然見どころではあります。でも今回は後半のホルンに注目します。須川展也先生と一緒にベルアップをしている3:47の部分。見過ごしてしまいそうではありますが、よーく見るとホルンが逆向きなんですよね。こういう一風変わった芸も面白みがあります。

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永久保存版の宝島

 体育祭練習シーズンです。多少のハプニングはあるものの全体としては良い雰囲気でクラスや学年が活動できているようにも思います。明日の予行練習は、きっと暑くなるでしょう。

 

 今週は比較的、早く仕事を切り上げて帰宅しています。中間テスト作りを家でやっているからです。1日に1つの題材で問題を作成しています。あとは応用問題をどう選ぶかのところまで来ました。家で仕事するのは好きではありませんが、こういう持ち帰りの仕事もあるのです。

 

今日の宝島はこちら。

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 3拍子の流れるような宝島。作曲家自らのピアノで…。実は半年前の卒業式のBGMで使用する予定でした。予行練習のときは流れたんですが、本番は次のクラスのBGMが流れてしまいました(笑)

 こちらもセットで紹介しておきます。吹奏楽版と同じBdur。

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 宝島もオーメンズも吹奏楽版からするとイケイケの音楽なのですが、どちらも優しい曲なんです。明るい和音の中にも翳りがあるのも素敵なところ。

 

吹奏楽版の宝島の永久保存版はこれでしょう。

指揮・編曲:真島俊夫

演奏:オールスター吹奏楽団   

東京佼成ウインドオーケストラ大阪市音楽団、シエナ・ウインド・オーケストラ   

の選抜メンバー

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 その昔、宝島を演奏したときに「この曲って最後のサビ、悲しくない?」って関係者に言ったら「え?」と反応されてしまいました。リピートしているだけなので1回目も2回目もサビは同じコード進行なのですが、どこか底抜けな明るさに憂いのようなものを感じたのです。言葉にうまく表せないのですが、分かってくれる人いるでしょうか。

 

12月のスクエアに注目

 昨日の話題になりますが、東関東吹奏楽コンクール高Bで相模女子大学高等部が金賞を受賞し、東日本大会に進むことが決まりました。おめでとうございます。昨年度の王者ですので今年度の東日本も期待大です。そして、ぜひ来年度からは、A編成でその実力を轟かせてほしいという期待も膨らみます。

2022東関東コンクール集計表 (hksuiren.gr.jp)

 

 昨日は中秋の名月。というこは月見バーガーの季節です。いつもドライブスルーしているマックは改装中…。期間が終わる前に遠征したいと思います。昨日の話ばかりですが・・・。今日は、ビッグニュースも!

今年はなんと! T-SQUARE 2代目フロントマンとして活躍した本田雅人が 22年振りにT-SQUAREのステージに登場します! 伊東たけしとのツインSAX、そして新たなるT-SQUAREサウンドとの融合はいかなることに! 2022年の締め括りとなるこの貴重なステージを是非お見逃しなく!

トレーラー:2022年12月公演情報 - YouTube

BGMは、メガリス。メガリスショックが再びと言ったところでしょうか。本田雅人さんがスクエアのステージに・・・。12月行けるかな・・・。

音大

GOGO吹奏楽 先生は黙ってて! ”祝” 1周年記念!!

今回は特別企画として、武蔵野音楽大学に潜入!!

音大生へのインタビューや授業の様子など…youtu.be

 

 1周年となった「GOGO吹奏楽」ですが、今回は武蔵野音大を巡る特集になっています。本格的に音楽の道を進む人が学ぶ場が音楽大学です。オープンキャンパスやパンフレットなどを除いてこうやって音大の様子を知ることができるのは貴重な機会となります。そういえば私の指揮の師匠も武蔵野音大の出身者の1人だったような記憶があります。モーツァルテウム音大にその後行ってますから、あまり武蔵野のイメージがありませんが…。プロフィール (music-tel.com)

 私は音楽大学への進学はしませんでした。ほんの一瞬だけ(本当に数分だけ…進学するなら国立か洗足かなぁー程度…)考えたこともありますが、中学校教師になる夢があったので文系の一般大学に進みました。もちろん音大でも教職をとることができますが、音楽の先生になるというイメージが全くつかなかったのです。ピアノも下手くそだし、練習する気すらなかったので…。

 この選択は正しかったと思っています。中学校教師にもなれたし、吹奏楽部顧問として指揮活動もできるし、作編曲者としても自分のペースで活動ができているし、音楽の先生の話にもついていける楽典の知識もあるし・・・。そういう意味では問題はありません。

 しかしながら音大に通っていたならば、そこでの仲間との出会いや先生との出会いが人生を大きく変えることになったと思います。また、恵まれた環境で刺激を受けて生活していたら今とは異なる高度な音楽性も身につけていたのかもしれません。かつて自分が思い描いていた自分とは、かけ離れる自分といえるでしょう。

 だから、文学部(日本文学専攻)なんていう学部に進んだのでしょう。大学進学に関しての進路選択は、もんすごくざっくりしていたので、今の教員としての立場では大きな声で言えたものではありません。「国語の教職免許がとれればどこでもいい」「小田急線1本で行けるところがいい」といういい加減な理由です。当時は公募推薦で受けたので小論文と面接を受けただけです。指定校推薦組のように高い評定平均も求められないし、公募推薦の倍率も1.2倍くらいだったので誰でも入れるような緩い大学進学だったと思います。入ってからそこでどう勉強するのかにかかっているというスタンスなので偏差値などはどうでもよかったのです。たしか私が通っていた当時の偏差値は、49だったと記憶しています。偏差値63~65の高校から49の大学に進学って、世間一般の方からするとあり得ないことなのかもしれません。参考にしないようにしてください。(一応、言っておくとそれでも教員採用試験は、ストレートでの1発合格(現役合格)ですから問題なし。偏差値60超えの某有名私立大学の国文科は現役合格がいなかったとか…)

 結局は、自分がどうなりたいというビジョンがあるかどうか。そして、置かれた環境に不満をいうのではなく、そのビジョンに向けて最善を尽くす努力ができるかにかかっているんだと思います。

 今まで音大進学を教え子に勧めたことはありません。それでも溢れる才能と好奇心をもとに進学していった人もたくさんいます。音大に進むことを考える方には、将来ビジョンを強く持ってもらい、最善を尽くすことをに頑張ってもらいたいと思います。

映画で取り上げられて話題になっている「宝島」

日本中に活力と希望、そして人生を彩る音楽をお届けする爽快なヒューマンドラマ

『異動辞令は音楽隊!』は8月26日(金)公開。

原案・脚本・監督:内田英治 (『ミッドナイトスワン』) 

出演:阿部 寛  清野菜名 磯村勇斗 高杉真宙 板橋駿谷 モトーラ世理奈

見上 愛 岡部たかし 渋川清彦 酒向 芳 六平直政 光石 研/倍賞美津子

配給:ギャガ ©2022 『異動辞令は音楽隊!』製作委員会

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 原曲はこちら。作曲の和泉さんがキーボードを演奏しています。

'Super Fusion Live' in Nagoya, Japan 1989 T

akeshi Ito (EWI) Masahiro Ando (g)

Hirotaka Izumi (key)

Hiroyuki Noritake (d)

Mitsuru suto (b)

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数日は勝手に宝島特集を取り上げたいと思います。

数年かけておこなう大事業

 本業では担任業務、国語の授業、体育祭練習など2学期らしい日々を送っていますが、一方で「吹奏楽部の地域移行」のモデルを頭の中で組み立てています。地元の学校の先生になって10年になります。地元で吹奏楽ができる環境を整えることが自分に与えられた最大の仕事だと思っています。「地域移行なんて言っても現実では難しいだろう」と思っていましたが、行政サイドも含めて動き出しています。本気で構想しないと未来の吹奏楽はないと思っています。

 覚書のように・・・自分に言い聞かせるように・・・綴っていきます。

 活動場所、楽器管理、運営費用など諸問題はありますが、「優秀な指導者の確保」というのが難しいところになります。「優秀な」と枕につけましたが、これは音楽性はもちろんですが、中学生に教えるという「教育的使命」をしっかり果たせるかという問題です。学校教育から離れるとは言っても、対象である中学生は変わらないのです。学校の先生は一応、そのあたりが担保されている存在であって生徒も保護者も安心できるわけです(教員の不祥事で信頼性が落ちる場合があることは承知しています)。一般の方から広く公募する場合、登用するにあたってそのあたりを見極めていく必要があります。指揮者であれ、楽器ごとのコーチであれ、それは同じことです。一体それを誰が見極めていくのか。危惧しているのが、吹奏楽界の指導者陣には残念ながら中高生に近づいてほしくない類の人たち(教育的にふさわしくない言動をとる方々)もいます。そういう人たちに限って、全国あちこちの自治体に自分を売り込んでくるようにも感じます。

 さらには全国的に地域移行がスタートするとなると、優秀な人材がより待遇の良い地域に流れてしまう恐れもあります。教員は特給法のもと、ほぼボランティアで部活動指導をしています。時給換算してしまうと…。

 教員サイドに意識改革が必要かもしれません。兼業届を出した教員であろうと、一般から募集した指導者であろうと、「謝礼金」ではなく「報酬(労働の対価)」としてある程度の金額が支払われるようにシステムを作る必要があると考えています。時給1500円案なども出ているようではありますが、指導対価の最低額は決めておいた方がよいと思います。もともと教員は利益のために部活動をやっていたわけではないので「交通費程度でいいよ」とか「謝金なんていらないよ」いう人もいるかもしれません。でも、それでは持続的なシステム作りに反してしまうのです。もちろん部費の中に指導者への謝礼を入れると、経済的負担は大きくなります。受益者負担という話も出ていますが、できるだけ国や地方自治体が財源的なバックアップをしてほしいものです。

 教員の善意に乗っかってしまい、指導対価が見過ごされてしまうと一緒に働く人や同じ市の別の団体で働く方に影響を及ぼしてしまいます。労働の対価がほとんどない、地理的に不便である、となってしまうとますます他所に優秀な指導者が流れてしまうのです。

 考えれば尽きない課題ですが、これらの課題に正面から向き合ってシステムを作る人間というのも難しいものです。吹奏楽団体もない。スポーツ協会はあっても芸術協会がないのが本市の現状。これは、相当大きな大事業になりそうです。

京都橘高校 吹奏楽部公式動画

サン・クロレラ presents 京都橘高校吹奏楽スペシャルマーチング

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 ファン待望の動画ではないでしょうか。

京都橘高校吹奏楽部のYoutube公式チャンネルに動画がアップロードされました。おそらくですが、限定公開動画あるのですが一般公開はレアなのです。撮影にも凝っているので、パフォーマンスはもちろんですが動画としての見せ方も素晴らしいです。

 

 さて、全国ポピュラーステージ吹奏楽コンクールの申し込み期限が迫ってまいりました。本日、主催者のお知らせが更新されました。ふるってご参加ください。本校はかなり早い段階で東日本大会にエントリー済みです。

 

西日本大会、9月9日(金)消印有効までエントリー延長します。よろしくお願いいたします

 

東日本大会、数多くのお申込を頂いてますので、今からお申し込み頂いても希望に添えない場合があります。予めご了承下さい。

レベルの高い 中A

 今日は壊れた洗濯機を買いに電気屋さんへ。その後、ちょっとだけ学校でお仕事して、隙間時間で中Aの東関東大会のライブ配信を視聴しました。中学生の一途な姿に感動。全ての団体に拍手を送ります。

 全国大会への切符をつかんだのは全て千葉勢。いわゆるダメ金も海老名中を除いてすべて千葉勢という圧倒的なレベルの高さを実感する結果となりました。惜しくも全国大会出場とはなりませんでしたが、朝早い本番となった海老名中の演奏は素晴らしいものでした。

フルメンバーで合奏&ライブ配信鑑賞

 フルメンバーの合奏は、いつ以来でしょうか。先週の総合文化祭もフルメンバーではありませんでした。まだまだ第7波は予断を許さない状況の中、ようやく全員で合奏できたことを嬉しく思います。

 ポプコンに向けて課題曲と自由曲を中心に練習。合奏のサウンドとしての「宝島」はやっぱり良い。まだこだわりたいところもあるし、ソロ、ソリはまだまだ未完成ですが、先が楽しみになる合奏でした。ホルンのhighDも一人ずつチェックしましたが、1年生も頑張って当ててました。合奏の中で1人ずつチェックするのはプレッシャーを与えるやり方ですが、チェック後の合奏では以前よりhighDの音が響いていました。合奏の中でも成長するバンドはいいものです。自由曲のほうはテンポが不安定なのでそのあたりを修整。スクールバンドですから学年としては1つ入れ替わってるだけですが、バンドの構成員が半分変わっているので、やっぱり去年とはサウンドが異なります。去年からの良い流れを生かしながら、今のサウンドを磨いていこうと思います。

 今日は、高Aの東関東吹奏楽コンクールの日です。柏高校~東海大相模までのライブ配信を1時間ほど部員みんなで鑑賞しました。プロジェクターに投影し、1Kから大迫力、高音質のサウンドを出して鑑賞しました。まるでホールにいるみたい。言うまでもなく高Aは特にレベルが高い・・・毎年のことながら、こんなに上手なバンドが集まっているのに3団体しか全国大会に進めないなんて厳しい世界です。

 イチカシは、数年ぶりに天野正道先生の作品に自由曲を戻しました。イチカシと天野作品の相性はやっぱり素晴らしいものです。そのあとの横浜緑ヶ丘は神奈川県大会で1位だったバンドです。絶対王者の後の演奏でしたが、これもまた素晴らしい演奏でした。戸塚、東海大相模と神奈川勢が続いたので中学生と一緒に鑑賞できてよかったです。

 午後には校内行事に向けた初見合奏、アンコンの初回練習など目まぐるしくメニューをこなしていきました。色んなことを同時に進めていかなければならない2学期です。学校行事の対応や下校時間が早くなることから練習時間は短くなります。これからの時期こそ質を高めて練習する必要が出てきますね。

 帰宅直後にちょうど高Aの表彰式がライブ配信されました。10分ちょっと遅れていたようです。結果は以下のリンクから。いわゆる常連校3校が全国大会への切符を掴みました。

2022東関東コンクール集計表 (hksuiren.gr.jp)