月曜日のホール練習が終わってから生徒の成長には目を見張るものがあります。最後の追い込みと言ったところでしょうか。やるたびに変化していくバンドの反応の良さには驚かされます。月曜日のホール練習とは、もはや別のバンドと言ってもいいかもしれません。気持ちの入り方なんだと思います。普段からこういう練習ができていれば…と思う一方で、日ごろの積み重ねがあったから今の急成長があるともいえます。11:15からやった最後の通し(11:30片付け12:00解散のため)は、今までで1番でした。特に行き詰まりを感じていた課題曲の「メルヘン」は素晴らしいものでした。本番前だからわざと「褒める」ということは、私の場合はありません。「良い」「悪い」は感じたままに伝えます。悪い部分を伝えるのも仕事ですし、伝え方には気を付けてネガティブにならずに上手くいく可能性が低いからこそ準備を大切にしてほしいと伝えています。そういうスタンスですが、最後の「メルヘン」は良かった。生徒には自信を持ってステージにあがって、うちのバンドらしい「メルヘン」を響かせてほしいと思います。
私自身もコンクールモードに入って準備をします。ただ、吹奏楽の仕事をするにあたって運営面では思い通りに事態が進まないこともあります。生徒には一切関係はなく大人たちの事情、組織としてのやり取りです。私自身は自分でいうのもあれですが、温厚な性格ですし、ネガティブな言葉は吐かないタイプです。心無い批判や悪口(陰口)、汚い言葉、諦めるような言い方は言霊信仰上、よろしくないと思っているからです。マイナス表現は自分に帰ってきて自分の人生は台無しにしてしまうと信じて生きているからです。
しかしながら行き違いと言いますか、同じビジョンを見ることができていない部分についてはモヤモヤしてしまいます(俗に言うストレスでしょう…)。仕事として割り切れば立場上、私は「厳しい言葉」を言わなければなりません。でも、人間としては大好きなので言いたくないとも思ってしまいます。自分にも現状を招いた原因はある。自分と同じモチベーションを求めずに「寛容な心で許していける器の大きな人になれ」という試練なのかもしれませんね。
さて、個人的な感情はさておき(前置きがめちゃくちゃ長くなってしまってすみません)・・・音楽業界に少し動きがありました。
今朝のXの投稿。尊敬する本田雅人さんです。現段階で10万回以上、表示されています。Xにしては長文ですが、クリックして全文を読んでみてください。
時代がそうしたわけですが、Youtubeなどでレッスン動画が増えました。その現状に問題提起をしています。そのプロ(あるいはレッスンプロ)は本当に大丈夫?ということ。私も変な動画をたくさん見かけます。やめてほしいのは、指揮の動画。合唱曲や吹奏楽曲の音源を流しながら指揮をするシュールな動画…。でもコメント欄には「参考になりました」という子どもたちのコメントが・・・。本当にこれは逆効果です。どんどん指揮の本質、音楽の本質から離れていくだけ・・・。今回、本田雅人さんの問題提起はすごく自分の中でもフィットしました。
出勤前にすぐさまリポスト。これ団体名のアカウントですが、内容は私の投稿です。
仕事が終わって家に帰ったらYoutubeの通知にエリックさんの動画が出てきました。
エリックから皆さまへメッセージがあります🎺 最後まで観てくださると嬉しいです!
3分30秒なのでぜひ視聴してみてください。
今朝の本田雅人さんの投稿と被る内容でびっくりでした(お二人はお仕事を一緒にすることが多いですからね・・・)。「超」がつく一流のプレイヤーによる音楽業界全体への警鐘です。音楽に関わる人たち、指導者を名乗る人たち、プロを名乗る人たち・・・習いたい側、教える側すべての人がネット社会を見つめなおす必要があると思います。