ネットオークションで懐かしいスコアを発見。2,000円ほどで落札できました。
こちらは2002年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲Ⅱである「追想～ある遠い日の～」です。私が、中１で吹奏楽を始めたのが2003年ですからその１年前の課題曲ということになります。この曲の作曲者は岡田宏先生です。
当時のコラム ↓
ウインドアート出版 吹奏楽コラムのページ (wind-art.com)
岡田先生は、高校の先生をされながら作曲をされている先生です。歴代の課題曲の作曲者の中には学校の先生はわりと多くいらっしゃいますが、私の中では田嶋先生、内藤先生と同じように神格化されている方のおひとりです。
岡田先生は私が高校３年生のときの音楽の先生でもあります。１年間だけでしたが直接の教え子でした。高３になると普通は音楽の授業はありません。選択授業で音楽をわざわざ取らないといけないからです。音大に行くわけでもなかったので選択しなくてもよかったのですが、楽しい時間がほしいという思いで確か選択したように思います。うちの代は誰も音大受験者がいなかったので、選択したメンバーの４人はいずれも好きな楽器や歌をやっていました。初めての授業で互いに自己紹介をするわけですが、調子に乗っていた私は「吹奏楽の元部長であること」「作曲に興味があること」を話したような気がします。先生も「作曲が専門で…」という話をしていました。そのときはすぐに一致しなかったのですが、見覚えのある名前だったので家に帰ってから課題曲のCDを見たら・・・ドンピシャでした。翌日、高校の廊下で先生に声をかけて…「追想の作曲者ですよね？」と聞きました。自己紹介ではあえて言わなかったこともあり、「バレちゃいましたか」と答えてくださいました。
製作途中の楽曲を見せてもらったり、非売品の作品集のCDもいただきました。さらには大学生になってから母校中学校の吹奏楽部の常任指揮者をしていたこともあり、岡田先生にお願いして未発表曲を提供してもらいました。中学校に来てもらって合奏してもらったこともあります。先生の吹奏楽曲のうち２曲の初演の指揮は私なのです。
驚いたことに現在は、洗足学園音楽大学で教職の講師をされています。これは知らなかった・・・。やっぱりすごい先生と出会えたことは私の人生の財産でございます。
