kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

2023のGW

 いまだに驚かれることがありますが、5連休は吹奏楽部の練習はしていません。休みをしっかりと確保する吹奏楽部です。でも、部活動の準備(玉谷先生のお言葉を借りると「独り部活」)にはだいぶ時間をかけています。

 昨日は、定期演奏会で演奏する曲の編曲作業を進めました。前任校の時、知人に作曲を依頼して書いてもらった吹奏楽オリジナル曲があるのですが、それを大編成版に書き直して再演しようと思っています。2管編成よりも少ない編成で書かれていた作品を大編成に直すことで和音に厚みが出てきます。和音の構成音を新しいパートに足すだけではなく、組み替えたり新しい動きをいれたりと編曲作業を進めています。単純なコンバートではなく、まさにリメイクという感じです。

 今日の午前中は、コンクール自由曲の編曲作業をしました。この曲はすでに練習にも入っている曲ですが、編成とコンクールの規定上、書き換えやカットが必要になってきます。邦人作ではありますが、出版社が海外(オランダ)なので編曲許諾をとるのが若干大変なのです。オランダ語なんて使える単語がほとんどありませんから、編曲許諾を代行してくれる日本の業者に依頼をかけています。もちろん費用はかかりますが、著作権をしっかりと重んじて音楽活動を行うことは指導者として、作編曲者として大事なことです。代行業者の社長さん(この方は日本の方です)に編曲内容、カット、演奏予定を伝えました。編曲内容については文面だけでなく、実際の書き換え案を五線譜にしています。コンクールの申し込みまでに編曲許諾がもらえるとありがたいのですが、連絡を待ちたいと思います。

 午後は、洗足学園音楽大学主催の課題曲クリニックのライブ配信を鑑賞。14:30からの「レトロ」の解説は何と「ジェネシス」の作曲者である鈴木英史先生。もちろん「レトロ」の作曲者である天野正道先生も横で語ります。1時間じゃ足りない充実の内容でした。ただ、欲を言えばモデルバンドを務めた「洗足ウィンドシンフォニー」のサウンドというか、演奏の反応がもう少しあるとクリニックとしてバンド指導の参考になったのですが・・・。普段はクラシック音楽の奏法が染み付いているのだと思われます。フラグシップバンド頑張って!

 

 かくいう自分もポップスは得意分野と自負していますが、こういったクリニックで勉強をすると今までの合奏での指示を見直さないといけない部分に気づくことができます。もちろん、ここはこれで問題なかったという答え合わせができるところも多くありました。

 ライブ配信終了後、そのままアーカイブ公開されていました。復習に使えます。

youtu.be