kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

時をこえるコンクール曲

 ホール練習の動画を吹奏楽関係者に送ってアドバイスをもらったり、その逆をしたりして本番に備えていく今日この頃です。コンクール当日に他校の演奏が聴けないので、こういったやりとりが交流の大事な機会になっています。県内では川崎や横浜で昨日からコンクールが始まりました。今年は7月の終わりに偏ったスケジュールになっています。
 コンクール曲のホール練習動画ですが、卒業生にもシェアしています。10年前に同曲を取り上げたのですが、その当時の教え子にも動画を見てもらいました。懐かしむとともに10年の時の流れに色々考えさせられるようです。当時の3年生は今では25歳ですっかり社会人です。中には結婚して子どもがいる人もいます。この代は初めて3年間部活指導をした代です。当時、大学生だったから年齢は6歳しか離れていません。まだ教員ではなかったので不思議な距離感です。元部長やサックスのエースなどからコメントをもらえたので嬉しかったです。一度、取り上げたコンクール曲を再度取り上げることは自分の中で抵抗があったのですが、かつての教え子とこうやって繋がれたのは良かったと思います。
 合奏の方はホール練習で指摘のあった部分のバランス、音程、フレージングの修正を行いました。修正を加えると散っていた音が寄ってくる感覚があります。修正と並行して表現の味付けを施していきました。フレーズに合わせた伴奏の強弱変化、曲想に合わせた質感の追求を新たに指示しました。表現にあれこれ手を出す段階まで来られたことはバンドの力がついてきた証です。サウンドを整えつつ、今のバンドならではのロシアの皇太子を仕上げいきたいと思います。