kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

中3の進路をふりかえる

 大卒ストレートで教員採用試験に合格して教員9年目になります。初任から学級担任を持っているので担任も9年目。幸せなことに1、2、3年と持ち上がりで持たせてもらうサイクルも3回目になります。長く教員をやっている先生でも3回持てるということはそう多くないことです。ありがたいことです。これは偶然ですが「3年1組」も3回目なのです。今の3年1組、3年前の3年1組、6年前の3年1組・・・。今までの3年1組の経験のおかげで今の3年1組に指導ができています。今日から進路面談です。

 

 自分が当時どうだったかというと非常にいい加減な中3であったと思います。1番上の姉が通っていた学校の男子の制服が「学ラン」だったのでそれに憧れていました。女子ならば可愛い制服が・・・というのもあるかもしれませんが、男子で学ランに憧れていたのは珍しかったかもしれません。成績のほうも余裕はなく担任からは神頼みのようなことを言われたと母親は言っていました。今思えば当時の入試制度をフルに活用して加点していたので合格できたのだと思います。作戦勝ちですね。

 高校でも吹奏楽部に入ることは決めていました。そのわりに強豪校を探すということは一切しませんでした。顧問からは音楽に力を入れている戸塚高校を勧められたような記憶があるのですが、そこを受けようとは全然考えなかったです。

 私の進学した和高は私が中学3年生のとき、地区の吹奏楽コンクールにおいてもA編成で銅賞という結果でした。下手をするとウチの中学のほうが上手かもしれないという状況でした。中3のコンクールは、中Bと高Aが同じ日に開催されていました。中Bの途中で火災報知器が作動するという前代未聞のハプニングが発生し、出演順が最後だったうちの中学校は長い時間ホールで待たされました。当初の予定通り高Aの団体はやってくるので中学生と高校生が楽器置き場で鉢合わせるわけです。

 1つ上の中学の先輩で和高に進学したフルートの先輩がいました。この先輩は昔からめちゃくちゃ上手でした。楽器置き場でその先輩に会って「来年はそっち行きますねー」と偉そうなこと言っていました。バンドとしての結果は前述の通りですが、不思議と「このバンドに入るんだな」というイメージが自分の中でできていました。

 顧問の先生には、本当にいいのか?と確認されましたが「猿山の大将になります」「入ってからレベルアップしますよ」と相変わらずの生意気なことを言いました。一応、申し上げておくとその2年後に吹奏楽部の部長となり、22年ぶりの東関東大会出場を果たしたので「有言実行」ということでお許しください(笑)

 どこから来る自信かは分かりませんが、ビジョンと言うかイメージというかそういうものを強く持っていた中3だったと思います。今の中学生に足りない部分の1つと感じます。せっかくの自分の高校生活や将来なのにビジョンがないのはもったいないことです。悩んでいるという人も多くいますが、好きなことをやり抜くということはわりとシンプルなことです。

 それは教員になってからの吹奏楽部とのかかわりでもそうです。コンクールの結果は、第1目標ではありませんがビジョンとして掲げるには分かりやすいものです。事あるごとに「全国大会」を口にする私ですが、それも成功のビジョンの1つです。成功イメージを持つことは自分を奮い立たせることにもなります。

 勉強や練習のモチベーションが上がらないときは自分をこうやって奮い立たせるのもありだと思います。