日本の吹奏楽人口は、大変多いわけですが音楽大学という環境で見るとひと昔前までは吹奏楽はメジャーではありませんでした。だから子どもたちにとって身近な「音楽の先生」も吹奏楽経験がないという方がわりと多いのではないでしょうか。私自身の中学高校時代の音楽の先生も吹奏楽経験はない方々でした。
いつ頃かははっきり分かりませんが、プロフェッショナルな音楽の世界でも吹奏楽が注目されるようになってきました。佼成ウィンド、市音、シエナなどが中心となってレベルアップしてきたことも1つ理由であると思います。N響が吹奏楽のコンサートをするなんてことは、かつては考えられなかったとベテランの先生がおっしゃっていました。
芸大はもちろん、神奈川にある洗足や昭和なども吹奏楽に力を入れている側面がひと昔前よりも強くなってきています。そんな中でより特化して存在感を強めているのが、東京音楽大学だと思います。音楽学部の中に「吹奏楽アカデミー専攻」というものがあるのです。普通の音大だと器楽科のフルート専攻みたいな流れですが、楽器という枠を超えて吹奏楽を学べる環境なのです。2019年4月に開設された新しい学び舎です。
吹奏楽アカデミー専攻 (tokyo-ondai.ac.jp)
2022年入試課題
2022_suisougakuacademy.pdf (tokyo-ondai.ac.jp)
1つを極めるのではなく様々な楽器について学べること、指揮法、作曲、マーチング、理論、歴史などを一流の指導陣から学ぶことができるのです。
各方面で大活躍の指導陣は以下のリンクとおり。
インフォメーション記事 (tokyo-ondai.ac.jp)
作曲には、天野先生や星出先生などレジェンド級の方々もいらっしゃいます。
いずれは、吹奏楽のプロとして「吹奏楽アカデミー専攻」を卒業した教員とも出会うことになると思います。色んな話を聞いてみたいし、教わりたいですね。そして、負けないように努力しなければなりません。
1つ言えることは自分が高校生の時にこの専攻があったら音大に行ってしまった可能性があるので当時なくてよかったです(笑)