kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

子どもたちには幸せになってもらいたい

 ありがたいことに吹奏楽関係者から「先生のところの部員は幸せですよね。恵まれている。」というお言葉を頂くことがあります。先月も言われたし、今月も同じようなことを言われました。お世辞であっても嬉しいものです。周りから見て、そう見えるということは頑張って環境を整えていた甲斐があるというものです。

 でも、私から言わせてもらえば逆なんですよね。

「うちの部員が幸せ」なのではなく「私自身が幸せ」であるということです。子どもたちと合奏ができる喜びを毎週のように感じることができます。好きなことを好きなようにやらせてもらってるわけですが、これには多くの人のサポートや協力があります。

 

 去年からのコロナ騒ぎで痛感していることが、音楽の喜びを味わう体験を子どもたちにさせてあげられているか・・・ということです。「楽器が上手になって嬉しい」とか「みんなで合奏するのが楽しい」とか「人前で披露した達成感、充実感がたまらない」とかそういったことを私自身は中学時代か何度も感じてすっかりとハマってしまいました。毎週のように怒鳴られるし、休みはないし体力的にも精神的にもきつい練習が多かったけれど吹奏楽部を辞めたいと思ったことは当時一度もありませんでした。あんなに涙を流していたのにも関わらず不思議なものです(笑)

 結局のところ音楽の持つ楽しさにやられたからです。

 今の中学生は本当に忙しくてやることが多くて大変だと思います。吹奏楽を始めるとなると費やす時間に対して見返りが戻ってくるのに時間がかかるし、とにかく大変です…。本校の場合、部活動への加入は任意なので自分自身で決めることができます。そんな中でも1人でも多くの子どもたちに音楽の素晴らしさを伝えてあげたい。途中で辞めてしまうケースもありますが、音楽の素晴らしさを伝えてあげられなかったと反省する部分もあります。

 真の意味で「子どもたちが幸せ」になれる吹奏楽部を創っていきたいものです。