中学校の吹奏楽部で指導をしていると時折、昔のことを思い出します。自分が中学時代に過ごした場所と近い環境で音楽活動をしているからなおさらそういう機会も多いのです。
初めて演奏した吹奏楽曲は、チャンス作曲の「朝鮮民族の主題による変奏曲」でした。この素晴らしい作品に出会ったおかげで吹奏楽にハマるわけですが、コンクールもひと段落した中1の夏休みにある曲に出会います。高校で吹奏楽部だった姉が持っていたMD(ミニディスク)に録音されていた曲でした。
その曲は、ホルジンガー作曲の「スクーティン・オン・ハード・ロック~三つの即興的ジャズ風舞曲」です。こんなに低音がメロディーを担当して、しかも忙しく動き回ることに衝撃を受けました。チューバを担当していた当時の自分の固定観念からすると低音は音を伸ばしたり、4分音符で動いたりするものだと思っていました。それがこの曲では、まるで違う。タイトルは「ハードロック通りを駆け抜ける」という意味ですが、当時は音楽ジャンルとしての「ハードロック」だと思っていました。ジャズとハードロックが混ざっていた当時の知識のなさが恥ずかしいですね。
Scootin' on Hardrock (スクーティン・オン・ハードロック)
秋山先生の解説はこちらから
スクーティン・オン・ハード・ロック(デイヴィッド・R・ホルジンガー)【Scootin' on Hardrock】 - 吹奏楽の楽譜販売はミュージックエイト (music8.com)