kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

出口戦略を考える そして、思い出のチューバ

 全国的に少しずつではありますが、学校の再開をする地域も出てくると思います。5月末までは緊急事態宣言が出されているので、本校は5月末まで休校が延長されますが登校日を週1で設けております。教室には入れず分散登校で課題の受け渡しをすることになります。感染拡大の防止に努めながらも再開後の学校教育の在り方を具体的に模索していく必要があります。当然、部活動の再開は見通しが立たずにいつになるか分かりませんが、ひとまず吹奏楽部員に編曲作品の楽譜を渡すことができました。吹奏楽部以外の部活動でも家でできるトレーニングなどを伝達しているようでした。

 今日は自分にとっては懐かしいチューバ関係の曲目をピックアップしてみます。1曲目はEuph-Tuba4重奏の「ラプソディー」です。作曲は「八木澤コラール」で吹奏楽界ではお馴染みの八木澤教司先生です。中学時代に実技講習会というものがあり、2年に一度プロレッスンを受けられるというものでした。その時の講師がテュービアムの方々でした。ちなみに私は中学2年のときに堤拓幸先生のレッスンを受けました。1日のレッスンの最後に講師の先生がアンサンブルを披露してくれたのですが、そのときに演奏してくれたのがこの曲でした。初演から1年ぐらい経った時期なのでかなりタイムリーに「ラプソディ-」の演奏を聴いたことになります。そのときに初めてEuph-Tuba4重奏を聴いたのですが、初めてが素晴らしい曲でよかったと思っています。


[Euph&Tuba4] ラプソディー/八木澤教司/ Rhapsody/by Satoshi Yagisawa

 

 もう1つ懐かしい曲は、高校時代に自分が演奏した曲になります。高2のときに吹奏楽部の部長を務めていました。私が中3のときには、地区大会銅賞だったバンドが22年ぶりに神奈川県の代表になって東関東大会に出場しました。のちに先輩や後輩からは「黄金期」なんて言われて完全に天狗になっていましたね・・・(反省)。ただ天狗になっていたからこそチャレンジしたのが、高文連のソロコンテストでした。その時に演奏したのがD.ハダッド作曲の「チューバのための組曲」の1楽章でした。選曲理由は楽譜が簡単に手に入ったからです。伴奏は副部長だったトランペットの同期にお願いしました。ピアノのコンテストに出ている人だったので学年でもトップレベルのピアノ弾きでした。(今さらですが引き受けてくれてありがとう!)。ハイCのビブラートがきれいに響かなくて苦戦したのを覚えています。高校のソロコンテストに出てた人の中にはが音大に進む人が何人もいたと思いました。なにせ学校の楽器でエントリーしてるのは自分くらいでしたからね。なかなか経験できない世界に触れられたのは良かったですが、オーボエの人に敗れ上位大会には進めませんでいた・・・。そこでチューバは、このあたりが潮時だと感じたのです・・・。もちろん高3でも吹奏楽を続けましたが、演奏活動の熱はフェードアウトしていきました。演奏者としては熱量が下がってしまいましたが、一方で指揮者や作編曲者になりたいと感じるようになったので自分の人生のターニングポイントにあった曲とも言えます。チューバをやっていたからこそ和音の進むルートが自然と染み付いたので演奏活動は作編曲活動の糧となっています。


Suite for Tuba- Don Haddad (b.1935)