師走が忙しいのは仕方がないけれど、2025年前半の動きも忙しそうで色々なところから「先生、大丈夫ですか?」と心配されている今日この頃です。大変な毎日だけれど幸せに生きていますのでどうかご安心くださいませ。休むときはしっかり休みたいと思います(笑)。
さて、こんな私でも曲を書く日々なわけですが、「書かなければならない曲」と「書いてみたい曲」というふうに曲を書くにもその姿勢は様々なのです。つねに書きたいものを書いているだけではないというのが現実なのです。
特段、何かはっきりとしたアイデアが浮かんでいるわけではないのですが、バラードを書きたいと思っています。しかもテーマは「大失恋」で書いてみたい。レミゼでいうところの「オン・マイ・オウン」のような曲が理想です。「オン・マイ・オウン」といえば、10月下旬に公開された動画が素晴らしい。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』2024-25年公演!
製作発表記者会見@帝国劇場での歌唱披露
♪オン・マイ・オウン/清水美依紗&ルミーナ
失恋の極みを音楽にしようとするならば、大恋愛をして打ち砕かれるのが1番なのかもしれません。クラシック音楽界の偉大な作曲家もそっち方面は、なかなか波乱万丈な方が多いですよね。色彩の奥深い曲を書くために作曲家は色々なものに触れて心の襞を増やしていくことが求められます。日々の忙しさに埋もれてしまうのではなく、私も人生経験を豊かにしていきたいところです。それは作品を生み出すだけでなく、指揮者としての表現にもきっとつながっていきます。
失恋を題材にした至極のバラードといえば、この曲。ハチロクバラードのお手本のような曲でもあります。コード進行も王道コードなのですが、でも奥が深い名曲です。
「M」 1989年4月21日リリース「Diamonds<ダイアモンド>」カップリング曲
私はこの作品を参考にしながら「The Ace of Hearts」を書いたことは言うまでもありません。ハチロクバラードを書いたときには「誰をイメージした書いたんだか…」と恩師に言われたような記憶があります。「特定の誰か」ということはありませんが、トランペットソロを入れたのは意図的です。