kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

いのち

 親戚が一人増えました。新しい姪っ子ちゃんです。ファミリーが増えるのは素晴らしいことです。さきほど2番目の姉が第一子となる女の子を出産しました。ここにくるまで弟の私には計り知れない苦難があった姉夫婦。年齢的なこと、体質的なこと、いろいろ乗り越えての今日でした。手術後、母子ともに健康の知らせが入ってひと安心です。出産は交通事故並みのダメージと言います。1番上の姉は色々とアドバイスできるが、弟くんはこういうときには何もできません。これから「おじさん」としてできることを探していければと思います。

 

ひとまず

 

母は偉大なり

 

身内の出産に直面し、改めて母親に感謝です。

 

そして、名前もまだ知らない赤ちゃんへ

 

誕生日おめでとう

実技講習会2025

 今日は年に一度の実技講習会です。今年は本校が会場校ということで受け入れ準備も行いました。プロの方を数名、学校に招いて中学生がレッスンを受けるというイベントですが、講師の手配をする担当をかれこれ10年以上やっています。貴重な経験ができる場を作ることも顧問の大事な仕事なのです。

 自分自身、プロに教わってやっぱり変わった部分というのは大きくあります。我流でもできてしまうのが音楽なのですが、しっかりとした方に教わると上達は早いですし、その先の音楽活動も変わってきます。

毎年、お世話になっているのは「ブリッツフィル」の皆さんです。

newslist | Blitz Philharmonic winds

 

Xユーザーのブリッツフィルハーモニックウインズさん: 「【綾瀬市 楽器別講習会】 本日は神奈川県綾瀬市で金管楽器・打楽器の講習会でした🎺🥁 息の使い方や基礎的な奏法を中心にレッスン✨ 質問コーナーでは、楽譜の読み方をはじめ、普段の疑問がどんどん出てきて、各々メモを取りながら聞いている姿が印象的でした👀📝 #ブリッツフィル #吹奏楽 https://t.co/fQjMNMmyDH」 / X

 

 講師の先生方からは、本校吹奏楽部用にサインとメッセージもいただきました。裏番組として木管楽器のレッスン(こちらは本校吹奏楽部のコーチ陣)も同時進行で行えました。来週のアンサンブル公演の通しは一切できませんでしたが、なんとかなるだろう・・・。

 

 先週はユースの練習、来週は小ホールでの本番、その次の週はユースの練習、その次の週は高校での合奏…。オフシーズンだと思っていたら全然オフシーズンではない冬になりそうです。早く健康を取り戻さないと・・・。

指揮者の秋山和慶 先生が引退発表

 昨年(2024年)に指揮者生活60周年を迎えられた秋山和慶先生。年明けにご自宅で転倒し大けがをされていたため多くのファンが心配していたところでしたが、本日「引退」が発表されました。

指揮者 秋山和慶に関する重要なお知らせ

 また1つの時代の流れを感じます。日本を代表する指揮者であり、音楽界を第一線で牽引されてきた方です。吹奏楽の指揮をされることも多かった巨匠です。高校生の頃に買った課題曲の参考演奏は何百回と視聴しました。秋山先生と大阪市音楽団(当時)によるマーチブルースカイ(2007)、ブライアンの休日(2008)などは今でも大好きです。

 洗足学園音楽大学の洗足スペシャル・ウインド・ワールドを指揮される姿も毎年の楽しみの1つでした。


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耳が癒される名曲

となりのトトロ」やっぱり名曲。作曲家ご本人によるピアノも最高。


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 この曲の素晴らしさを語ると長くなってしまい終わらないのですが、名曲あるいは素晴らしいメロディーにいえることは、テンポが速くても遅くても輝けるということ。最近の流行りの曲には、これが見られないのです。

突き抜けちゃえばいい

定期的に自分のもとに降りかかってくる言葉

 

「出る杭は打たれる」

精選版 日本国語大辞典」によると・・・

才能や手腕があって頭角をあらわす者はとかく他から憎まれ、妨げられる。

[初出の実例]「縦は出るくゐのうたるると俗にいふこと」

 

 自分よりも優秀な学級担任、吹奏楽指導者、部活動の顧問、国語科の教師、地方公務員は世の中にたくさんいます。それなのに私の場合は、幸運が重なりすぎて色々と順風満帆に見えがちなので時折「出る杭は打たれる」の現象に出くわします。自分でそう思っているわけではなく、周りから言われるのです。

 「先生は活躍しているから…先生は力があるから…」という類のことを言われがちです。これ自体が自慢みたいに見えてしまうのかもしれません。仕事だけではなく「音楽」の世界でも起こりがちな現象でもあります。毎年、正月に師匠のもとへ行って昼間からワインを飲んで色んな話をするのですが、そこでも心配されます。その音楽のスキルや行動力は音大を卒業した人から見たら脅威であり、潰したくなる対象になりうるというのです。これは怖い。師匠は、怖い話を面と向かって言ってくるお方です。「後ろから刺されないように・・・」と忠告を受けたこともあります。さすが、オペラの指揮者。後ろから刺すというのがオペラのワンシーンを彷彿させます。

 私からすれば音大を出ていないというコンプレックスがあるからこそ必死こいて勉強して修行して数をこなしているのですよ…。そこに敵意とかないし、専門的に音楽を学んだ方々のことは尊敬しています。むしろ色々、教えてほしいくらいなんです。

 

 自分が進もうとした道でそれを妨げる勢力があったときの攻略法は、決まっています。すでに人生で何度も経験済みです。イチロー選手も同じことをおっしゃっていました。


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 結局、自分は自分なので「できないこと」はできないし、「できちゃうこと」はできてしまうのです。中学生だろうが、先生だろうが、プロの音楽家であろうが、個性を輝かせることがすべてです。命を輝かせると言っても良いでしょう。批判する人もいるかもしれませんが、きっと応援してくれる人や評価してくれる人もいるはず。

 

 さて、世界トップクラスの杭が出すぎちゃっている人と言えば、トランプ大統領。そのトランプ大統領の就任式の模様がニュースで流れてきています。政治的なことはよくわかりませんが、吹奏楽人間なので大統領と聞けば「マリンバンド(大統領直属)」を思い起こします。数年前に来日して話題にもなりました。そして、アメリカといえば「星条旗よ永遠なれ」です。マリンバンドによる演奏は、言うまでもなく世界最高峰の演奏です。こういう動画は本当に価値があるので中学生にも鑑賞してほしい。


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かながわ新人コンクール2025

 日常生活には全く影響はないのですが、少しばかり身体に痛みがありまして念のために病院へ行きました。バイ菌が悪さをしているとのことでした。いつもならば痛みが生じるようなことにはならないのだけれど、やっぱり免疫力が低下しているのだと思います。当たり前のようになっている仕事のペースもやっぱりどこかで身体に負担を与えているのです。

 さて、昨日の話題になりますが「かながわ新人コンクール」が開催されました。私も現地に応援しにいくつもりでしたが、前述の痛みやら倦怠感やらで断念…。とはいえ、現地の友人とは連絡をとっていました。

結果は公式サイトで確認ができます。

過去の大会結果 | kmsc2019

 ある中学校の演奏の録音を夜に聴かせてもらいましたが、1月の時期に難しい曲をここまで仕上げてくることが本当にすごいことです。歴代の課題曲の中から1曲を課題曲として演奏するのも面白いところです。私から言わせれば、楽器を始めたばかりの中学生に課題曲は難しい・・・。それなのに1、2年生でこれだけレベルの高い演奏をするために一体どのような練習をしているのでしょうか。一生懸命に練習をされてきた生徒の皆さんに大きな拍手を送りたいと思います。

 

最優秀賞

海老名市立海老名中学校

 

推薦

茅ケ崎市立梅田中学校

横浜市保土ヶ谷中学校

 

最優秀賞・推薦

桐蔭学園高等学校

 

推薦

三浦学苑高等学校

川崎市立橘高等学校

ユースバンド始動

 午前中は、いつも通りの吹奏楽部の練習です。先週から一人ずつ実技テストを実施しているので今日も30名弱のサウンドチェックを一人ずつ行いました。吹奏楽の現場を知っている人ならご想像がつくと思いますが、一人ひとりの奏法を確認する作業はとても時間がかかります。本校吹奏楽部で使用している「3分でできるウォームアップ(私自身が監修)」の最初の部分を使っています。ワンポイントアドバイスをしていくだけでも90分くらいはかかりました。その後はアンサンブルの指導を2チームと全体基礎練習で30分程度。

 合奏の中でも伝えましたが、1週間前のサウンドチェックよりも上達しているのです。アドバイスをして工夫して演奏するだけで、目の前で良い音に変わっていく吹奏楽部員もいます。毎年のことだけれどもこれがすごい。大人になると1週間で何かできるようになるとか上達していくということがなくなってしまいます。もっと手をかけて時間をかけて指導していけば成長すること間違いなしのバンドです。本業の多忙さやガイドライン下での時短の中でどうやって成長の機会を作っていくのかが令和の吹奏楽指導者には求められています。

 今日は、午後もありました。吹奏楽部として活動ではなく「ユースバンド」としての初の練習日でした。これは新規事業です。部活動の地域移行(地域展開)を意識した先行事例となりうる活動になります。中学校4校から有志のメンバーを集って1つのバンドを作ってコンサートに臨むというものです。今までの「合同バンド」と違うのが従来の「部活動」ではないということです。それぞれの中学校吹奏楽部とは別扱いなのでガイドラインとは関係のない「有志の活動」になります。各校、定期演奏会に向けた練習をしているのですが、そこには迷惑をかけずに進めることができます。また、学校同士の「合同練習」でもないので顧問の引率も伴いません。実際に今日は他校の先生はどなたも本校には来ていません。保護者の負担は増えますが、各自で練習会場に集まってきています。お手伝いや様子を見に来てくださった地域移行のコーディネーターの先生はいらっしゃいましたが、現場で運営していく教職員は私1人です。

 通常の部活動の範囲を超えて「吹奏楽」をしたいという中学生が多数集まることは嬉しいことです。たった3時間の練習なので中学生同士の交流はそこまで進まなかったかもしれませんが、中学生同士の出会いにもなったなら幸いです。午前から含めて丸1日の活動をして楽曲の合奏は「50分間」でした。ちょうど授業でいう1コマです。いきなり集まったバンドでしたが、この「50分」でもバンドの音は、どんどんよくなっていきました。様子を見に来てくださっていた地域移行のコーディネーターの先生からも「さすがのポップス指導だね」とお褒めの言葉をいただきました。

 とはいえ、この新規事業。問題だらけの地域移行に絡むとだけあって課題も多いのです。やってみたことで顕在化してくる課題もあると思うので問題提起をするという意味で邁進していきたいと思います。また、新年に私の師匠がおっしゃっていた課題もまさにその通りです。「運営」と「音楽指導」を全部一人でやるのは良くないというのです。良きサポート役を身近において、できるだけ「音楽指導」に集中することが子どもたちによりより経験をさせてあげられるというのです。これは普段の吹奏楽部の活動もそうですが、一緒に運営・指導できる「仲間」を作ることが持続可能な音楽振興につながっていきます。そういう良き理解者で力になってくれる良い人を探してお願いしていくこともこれからの使命ですね。

1995.1.17から30年

 阪神淡路大震災から30年となりました。大阪生まれの神奈川育ちなのですが、30年前の3歳のときは大阪も大きな被害を受けました。そして、死にかけました。落下してきた花瓶が頭部を直撃しそうだったのです。そんなところに花瓶を置くのか…とツッコミたくなります。しかも震災発生時(朝の5時46分)、両親は家にいませんでした。生かされた3歳児だったと思います。地震大国である日本は毎年のように震災が発生します。復旧復興に人一倍想いがあるのは幼少期の影響が少なからずあると思います。起きてほしくはないけれど、予期せず大事な人が失われてしまうのが震災です。ちゃんと大事な人は「ありがとう」と伝えたいです。

 

 阪神淡路大震災吹奏楽ということでいえば、やはりこの曲ではないでしょうか。

 「おほなゐ」~1995.1.17 阪神淡路大震災へのオマージュ(全3楽章)/天野正道|吹奏楽楽譜

第1楽章 瓦解 (8:30)

第2楽章 荒廃、Requiem (9:00)

第3楽章 復興そして祈り (10:00)

 題名の「おほなゐ」とは「大地震」を表す日本の古語で、委嘱者である岡野隊長と、隊員達の発案によるものです。数字に隠された色々な仕掛けもある曲です。1楽章のポップステイストなメロディーが「地震発生」によって分断される部分が印象的です。風化させるもさせないも人間なのです。

 


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プロ同士の共演 特別演奏会の情報が入りました

東京佼成ウィンドオーケストラからのお知らせです。

【重要】公演内容変更のお知らせ:2025/2/17「特別演奏会」|コンサート東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra

以下引用 

 ご逝去に伴い本公演は、汐澤安彦氏が名誉指揮者として尽力された東京吹奏楽団の皆さまとともに、追悼の想いを込め氏の愛奏曲を綴る演奏会として、 内容を以下のように変更し開催することといたします。

特別演奏会 ~汐澤安彦氏を偲んで~

  • 指揮

    大井剛史(常任指揮者)、佐々木新平(東京吹奏楽団 正指揮者) ほか

 

 東京佼成ウィンドオーケストラと東京吹奏楽団のジョイントコンサートとなります。公立入試の真っ最中なので伺うことができませんが、素晴らしい企画だと思います。

地球は行動の星

なぜ指揮を始めようと思ったのか?

 

 「GOGO吹奏楽」に日本の吹奏楽界を牽引する甘粕宏和先生が特別企画として登場です。日本のトップバンドの1つである神奈川大学で指揮をされていることでも有名な方であります。JBA吹奏楽ゼミナールでもバンドトレーニング法の講師も務められていました。私自身、そのユニークで楽しい吹奏楽指導には衝撃を受けました。もちろん日々の指導に生かしています。


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過去には、フジテレビのめざましテレビ「キラビト!」にも登場しています。

file. 1328 「甘粕宏和」 2023.03.27 放送


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甘粕先生が指揮を務めているバンドはこちら。

Band Profile | やまももシンフォニックバンド

神奈川大学吹奏楽部 公式ウェブサイト

 

 

タウンニュースの記事

新横浜在住の甘粕さん 国際コンクールで優勝 世界の吹奏楽指揮者が対象 | 港北区 | タウンニュース

甘粕 宏和さん | ワルシャワ吹奏楽指揮者コンクールで優勝した | 港北区 | タウンニュース

 

甘粕先生の指導ノウハウを凝縮したDVDもあります。

【レクチャーDVD】甘粕先生の だれにでもできる吹奏楽 ~自分の先生は自分!~|やまももシンフォニックバンド