kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

オペラ「お菊さん」初演 千秋楽公演

 午前中に学校で雑務処理をしたのち、楽しみにしていた日本橋オペラのコンサートに行きました。昨年、予定されていたコンサートが延期となり、この土日で開催されることになっていました。お菊さんの日本初演公演でもあります。コロナ禍であり都内に緊急事態宣言が発令されている中で様々な対策が講じられていました。
 ストーリーも曲も分かりやすく滑稽なところが多いので、この作品が今まで埋もれていたことにもったいなく感じました。ビギナーの方でも楽しめる作品だと思います。毎年のことですが、読み応えのあるプログラムも日本橋オペラの特徴です。「イリス」、「蝶々夫人」などを立て続けに取り上げてきた団体だけに説得力が違います。さらに特記すべきは、「能」を取り入れたところです。日本舞踊をオペラと融合させるアイデアにより東西文化の融合がまさに体現化されました。オペラを聴きに来て日本舞踊が見られるのは、普通ならありえないことです。
 また、今回の公演に際しては楽譜作りに多大なる労力があったことが推察されます。書き起こしたこと、日本語訳したことなど上演以前に歴史的な活動と言えるのではないでしょうか。指揮者自らが楽譜作りに携わっているのが、日本橋オペラの特徴でもあります。私自身も指揮と編曲をかじっている身であるからこそ、マエストロの偉大さを感じます。
 休憩時間にマエストロにお会いすることができました。本来ならば、ゆっくりお話ししたいところですが予ベルが鳴るころでしたのでご挨拶だけ…(指揮者がロビーにいては次の幕が始まりませんからね)。新型コロナのワクチン接種が進み、世がもう少し落ち着いたらお宅に伺わせていただきたいと思います。マエストロから直々にS席の招待券をいただきましたこと、厚く御礼申し上げます。
 「タバコの合唱」と「南無阿弥陀仏」とアリア「セミたちの歌」などは吹奏楽にアレンジしても聴き映えするだろうなと思いながら聴いていました。本校の今年のコンクール曲はレハールオペレッタですから作品ふ違えど指揮者としては良い刺激になりました。この土日は、音楽漬けの素晴らしい休日になりました。

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