kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

指導者研修会2021

 今日は、規模は小さいものの自分にとっては一大イベントである「指導者研修会」がありました。ゲスト講師を呼び、本校吹奏楽部をモデルバンドにしてその模様を公開しました。今回の講師は2年前の指導者研修会でも来ていただいた神奈川県内トップレベルの吹奏楽指導者です。名目上は私も講師になっていますが、コーディネーター的な存在で運営に従事しました。市外から若手、中堅、ベテラン問わず勉強に来てくださいました。「朋遠方より来る有り」とはまさにこの状況のことですね。

 まずは呼吸法のことについて45ℓのごみ袋とリコーダーを使い、視覚的に腹式呼吸のメカニズムを体感しました。お腹で息を支えるのは大事だけれど、呼吸は肺で行っているわけです。目に見えない部分のレクチャーは難しいですが、楽しく学ぶことができました。

 そのつぎは音の形を揃える練習。曲の中のリズムを使いながら列ごとにアンサンブルを作ることを生徒主体で行いました。ペア練習などを日ごろから行っていたこともあり、互いに意見して考えるということは思いの外できているようでした。音の形も徐々に揃っていきます。リズムは「音の長い、短い、軽い、重い」のことであるということも提示されました。今まで分かっているようで分かっていないリズムについて見直すことができました。

 そのあとは曲想について色々と味付けをしてもらいました。曲の形式や和声進行によって強弱やエネルギーのかけ方、向かう方向性が変わってくることピアノ弾いて音を確認しながら行いました。メジャーコードからマイナーコードへの変化によって音色や音価をどう変えていくかを考えました。このあたりは私にとっても得意分野です。分かっていながら「まだそこまでやらなくていいか」と思っていましたが、どんどん雰囲気を作り出して進めてもよいということが私自身も確認できました。

 研修会後は、ちょっとした座談会を行い、情報交換を行いました。各市、コロナ禍で工夫しながら部活動指導をされています。熱意のある先生のサポートが少しでもできたのなら嬉しい限りです。私はカリスマ吹奏楽指導者ではありませんが、企画運営面の行動力はあるほうなのかもしれません。聴講で来られた先生のほとんどはコンクールで戦うライバルなのですが、ともに学ぶ仲間でもあります。本校の部活動運営や日頃の生徒への問いかけなどそういったノウハウは良いように各校で活用してもらえれば幸いです。

 最後になりますが、スタッフとして前任校の卒業生5名が駆けつけてくれました。外はすっかり夏模様です。車の誘導、参加者の案内、研修会の記録の業務にあたってくれました。感謝申し上げます。

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指導者研修会2021