kmd-windorchestra’s diary

吹奏楽指導者(JBA会員)、作編曲者、中学校教諭のブログ(吹奏楽指導、作編曲依頼はメールでご相談を)

管楽器と飛沫問題

 明日から3ヶ月ぶりとなる部活動が再開します。吹奏楽を始めて20年弱となりますが、3ヶ月も離れていたのは初めてのことになります。この日を待ちわびている中高生も多いと思いますが、顧問としても再開は楽しみであります。

 このご時世ですから管楽器の演奏の飛沫問題が気になっている吹奏楽関係者も多いと思います。実際に音楽教育の場では、リコーダーや鍵盤ハーモニカの演奏を自粛する動きもあります。

 

 こういった問題には、吹奏楽の専門家より医療の専門家が頼りになります。6月12日に東京交響楽団が呼吸器科医、工学の専門家、感染症科医をはじめとする医師団が検証を行いました。楽屋での演奏による飛沫の拡大を検証したところほとんど広がらなかったということです。まだ分析中の部分もあるようですが、NHKとTBSが番組を作るようなので近々報道されることと思います。

 

Kimihiko Masuda 益田公彦さんはTwitterより

https://twitter.com/kimiMDPHD/status/1271662344905474049

 

 また、4月下旬に公開された動画になりますがウィーン国立音楽大学音楽生理学部門のベルチュ先生の実験動画です。直管楽器の代名詞、トランペットやトロンボーンは音が大きいから広がるかと思いきや、空気の流れを見ると「演奏=飛沫」ということはなさそうに思えます。

 もちろん、ウイルスは目に見えないのでミクロの視点では分かりませんが、過度に演奏活動を制約する必要はなさそうです。会話などと同じように間を2mくらい確保して向き合わずに演奏する、換気を行う、練習前後の手洗いを徹底すれば部活動は可能と考えます。さらに本校では、マウスピースの洗浄などもこまめに行っていく予定です。

 


Sind Blasinstrumente Virenschleudern ? Experimente und Erklärungen mit Trompete und Posaune

 

 クラリネットの講師より情報をいただきました。感謝申し上げます。